鹿児島県 奄美市「障害者の学びの教室」 手ぬぐい作りでプリント体験 持続可能な講座を目指し
📰 全文
2026年度奄美市生涯学習講座「障害者の学びの教室」は27日、同市名瀬のアマホームPLAZA工芸室であった。第4回講座はシルクスクリーンによる「手ぬぐいプリント体験」が開かれ、講師を奄美市名瀬のグラフィックデザイナー、泉誠志郎さん(45)が担当。受講生ら約20人が手刷りの作業を楽しみながら、心を込めた作品を完成させた。奄美市手をつなぐ育成会(生元為市会長)主催。知的障がいがある人の余暇活動や学びを支援し、健常者との交流を図ることが目的。ゲスト講師を招き、学びや文化活動に関わる多彩な教室を開いている。全8回。
シルクスクリーンは、メッシュ状の版に載せたインクをスキージー(ヘラ)で押し出し、素材に転写する孔版(こうはん)印刷の一種。この日、参加者たちは赤や青、黄色などのインクから好みの色を選び、豆絞り柄の手ぬぐいづくりに挑戦した。
工程では、布生地に丁寧に転写後、ドライヤーとアイロンで3分間ずつ乾燥。生元会長は、参加者たちの協力を得ながら特製「豆絞り柄ワイシャツ」を完成させ、和気あいあいとしたものづくりの時間を共有した。
奄美市名瀬の介護福祉士、谷津静佳さんは「初めての作業を体験し、楽しく過ごせた」。今年度から参加する同講座については「皆さん思いやりがあり、自分の居場所が一つ増えたと感じている。また明日から頑張ろうという気持ちになれる」と話した。
同講座は23年度から開講。これまで受講生は特別支援学校などを卒業した知的障がいを持つ当事者や保護者、介助者が多かったが、松浦久美子事務局長(60)は「4年目を迎え、視覚に障がいを持つ方や車椅子の利用者など身体に障がいのある方、またはボランティアなどの参加が増えている」と指摘。同育成会は「講座が障がいの有無や種別などを問わない、学びの『受け皿』へ発展している」とし、今後、受講料の無料化を目指すなど、持続可能な開かれた講座運営を図るとしている。
コメント 0件
まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?