「どうしましたか」と声掛けて 当事者が呼び掛け 鹿児島県奄美市で認知症啓発イベント
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「認知症月間」(毎年9月)に合わせ行われる鹿児島県主催の普及啓発イベント「認知症 みんなで考え、学ぼう!」が20日、奄美市名瀬のAiAiひろばであった。認知症患者の視界や感覚を体感できるコーナーや展示、認知症患者への対応をテーマとした講演などが行われ、当事者、家族、支援者、一般市民など多様な立場から大勢が参加した。イベントは、同月間及び「認知症を理解し一緒に歩む県民週間」(今年は20~26日)に合わせ行う普及活動で、毎年県内3か所で開かれている。
終日あった体験コーナーには、患者の視界や感覚を疑似体験するVR(仮想現実)ゴーグル、歩行年齢や姿勢を測定する器具などが置かれ、幅広い年代の人が参加していた。
午後は、鹿児島大学病院認知症疾患医療センター長の石塚貴周(たかのり)医師が講演。認知症を「脳に異常があって暮らしに支障がある状態」と説明し、初期症状として、▽これまでできたことができなくなった▽身だしなみを気にしなくなった▽好きな趣味をやめた――などを挙げた。
患者への対応については「決して子ども扱いせず、敬意をもって接して」と強調。声掛けや対応を誤ると、怒りや拒否、歩き回るなどの症状につながり、逆効果になると解説した。
その上で「患者を支える生活は10年、20年と続くことがある。無理せず、相談できる人や場所を探して、決して一人で抱え込まないで」とアドバイスした。
合唱のコーナーで歌った80代の当事者は「(認知症になっても)工夫すれば自分でできることもある。できない部分だけを少し手伝ってもらうだけでありがたい。街で困っているところを見かけたら『どうしましたか』と声を掛けてください」と呼びかけた