鹿児島県・塩田知事、和光園訪問「ハンセン病の歴史風化させない」永続化は「これから検討」
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塩田康一知事は22日、奄美市名瀬の国立療養所「奄美和光園」(馬場まゆみ園長)を訪れた。納骨堂で献花し、入所者に向けた園内放送を実施。同園の歴史などを紹介する交流会館(歴史資料館)も見学し、「ハンセン病問題を風化させないよう普及啓発に努める」と誓いを述べた。国立ハンセン病療養所は全国に13か所あり、県内には和光園と星塚敬愛園(鹿屋市)の2か所。塩田知事が和光園を訪れるのは初めて。
園内放送では「国の隔離施策でハンセン病の下、患者やご家族は何十年も偏見や差別、人権に対する制限など様々な苦難を経験し、今も深い傷跡が消えることはない」と述べ、「皆さんが安心して生活を送る環境づくりがますます重要。人権文化が息づく郷土・鹿児島の実現を目指して努力する」と伝えた。
約1時間の滞在を終えた塩田知事は、報道陣の取材に応じ、「らい予防法が廃止から30年を迎えた節目の年であり、隔離の歴史を確認し、入所者にメッセージを届けたく伺った」と訪問理由を説明。また、入所者の平均年齢が87歳と高齢化し、全国最少の5人(2026年8月時点)となった同施設を残す「永続化」については、「県としての具体的な検討はこれからだが、ハンセン病の隔離を巡る歴史や人権、言論などを風化させないよう普及啓発をつなげたい」と答えた。
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施設の永続化に向けては今年3月、国立ハンセン病療養所の保存に向けた厚生労働省の検討会で、和光園を納骨堂など関連施設8件がハンセン病問題解決促進法に基づき、歴史的建造物に認定。
一方、同法は療養所の入所者の将来にわたる在園を約束する内容も入所「ゼロ」時の規定はなく、施設の保存や土地活用が伴う、歴史や教訓の継承を図る永続化が全国で課題となっている。
和光園については、奄美市が今年度から議論に入り、医師会などの関係機関の意向をくみ、活用方法の検討を始めるとしている。