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鹿児島県 奄美考古学会・沖永良部島大会「奄美の人も沖縄と同じ歴史」ゲノム解析で見る琉球列島講演
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鹿児島県 奄美考古学会・沖永良部島大会「奄美の人も沖縄と同じ歴史」ゲノム解析で見る琉球列島講演

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 【沖永良部】第13回奄美考古学会・沖永良部島大会が22日、和泊町のあかね文化ホールであった。「沖永良部島の人はどこから来たのか」をテーマに、考古学や人類学の研究者6人が登壇。古人骨のゲノム解析の結果や、奄美群島内の遺跡の調査成果などを報告した。

 琉球大学・大学院医学研究科の木村亮介教授の研究班と合同開催。沖永良部島が会場となるのは2010年8月以来となる。

 地域住民ら90人ほどが来場。最初に木村氏が「琉球列島における人類の出現・拡散と文化の形成」について講演。古人骨や現代人のゲノム(全遺伝情報)を解析した結果から「琉球の人の方が、本土の人に比べて縄文率が高く、遺伝的に分化している」とし、「奄美の人たちも沖縄諸島と同じ歴史をたどってきたと考えて差し支えない。沖永良部島の人たちのDNAを解析する機会があれば、島の人たちの形成の歴史が明らかになるだろう」と述べた。

 志學館大学の竹中正巳氏は、2021年12月から実施している知名町余多字のイクサィヨー洞穴遺跡の発掘調査の成果を報告。遺跡の海側入り口部分に形成された墓から、縄文後晩期のものと考えられる人骨や土器のほか、石棺の存在も明らかになったとした。

 今年2月に国指定史跡となった「沖永良部島古墓群」の特徴と墓に葬られた人々について発表した知名町教育委員会の仲田眞一郎氏は、今後の調査において「放射性炭素年代測定やDNA分析等の理化学分析も取り入れることで、年代や被葬者の属性、系譜を明らかにできる可能性があり、古墓の実態解明の深化が期待される」と語った。

 奄美市教育委員会の喜友名正弥さんは、同市の国指定史跡「宇宿貝塚」の今後の整備計画を報告し「史跡を直接触れたり、史跡公園広場を活用したりできる整備を検討している」とした。

 沖縄県立博物館の山崎真治氏は、奄美群島で見つかった先史土器に使われる土(胎土)を分析。知名町の住吉貝塚で見つかった土器について「チャート(堆積(たいせき)岩の一種)を含有するものが一定数見られた。これらは沖縄諸島側から搬入された可能性がある」と述べた。

 徳之島の水中遺跡の調査や活用について報告した伊仙町教育委員会の與嶺友紀也氏は、今後の課題として、保護に向けた法的措置の必要性や調査にかかる費用負担、周知方法の工夫などを課題に挙げた。