奄美大島で対話初日 教育民泊・旅行「有意義」、将来的な関係人口創出へ「重要な取り組み」と鹿児島県知事
📰 全文
「奄美大島における人口減少対策(関係交流人口の拡大、定住促進)」をテーマにした知事とのふれあい対話が22、23の両日開催され、初日は奄美市・大和村・龍郷町を対象に同市名瀬のアマホームPLAZAであった。来島した塩田康一知事が市町村推薦枠・公募枠の参加者9人の質問に答える形で意見交換。知事は龍郷町が取り組んでいる教育民泊・旅行について地域住民との交流・体験プログラムによって離島の理解につながるとして、「参加する若い子どもたちの将来的なリピーターが期待でき有意義」と高い関心を示した。奄美市での開催は2021年10月以来。3市町村からの対話参加者数は計9人。約80人が来場した。
対話参加者は、▽関係人口創出へ国が進める「ふるさと住民登録制度」の県としての活用▽進学や就職で島外流出後、Uターンにつなげるため郷土教育の充実▽人材が限られる中、地域活動や副業を認めて「人材のシェア(分かち合う)」へ経営者理解の啓発▽移住者の促進・定着へ医療福祉、教育、買い物など暮らしに役立つ情報の提供、住宅確保へ空き家改修助成――など質問や提案。知事は県の移住・交流サイト「かごしま移住ネット」での情報発信や首都圏などで開催している移住セミナーなどの取り組みを説明。同席した大島支庁の朝倉正二支庁長は作成した「空き家・空き地対策手引書」の活用を呼びかけた。
龍郷町からは町が21年度から取り組んでいる教育民泊の実績の説明と同時に、家庭での民泊受け入れ者からの発言もあり、「教育の一環として体験プログラム(自然や伝統文化だけでなく大島紬の泥染めや着付けなど産業体験も)に参加する。私たちの普通の暮らしを子どもたちは体験することで感動してくれる。こうした子どもたちはまた帰ってきてくれると確信している」と述べるとともに、「教育民泊・旅行への支援策は」と質問した。
知事は「将来的な関係人口につながり、県としても重要な取り組みと考えている」と指摘し、プログラムの構築にあたって受け入れの仕方などの研修を実施していることを説明。さらに県内での教育旅行(離島から県本土だけでなく県本土から離島へ)を促進するため、県内学校の責任者に離島でのメニューを直接体験してもらったり、離島宿泊にあたっての費用助成に取り組んでいるとして「離島でのプログラムの魅力化、誘致に向けて受け入れ先(龍郷町)を紹介していきたい」と述べた。
将来的な関係人口交流策として高校生などの教育民泊・旅行に関心を示した知事の発言に、同町の竹田泰典町長は「龍郷町だけでなく奄美大島全体での受け入れを目指していきたい」と語った。
二日目の23日は、宇検村・瀬戸内町を対象に午前10時から、瀬戸内町古仁屋のきゅら島交流館で「知事とのふれあい対話」がある。