「男性は結婚して一人前」男性43%、女性25%が肯定――意識調査で鹿児島市は全国平均を大きく上回る 学生の36%「卒業後に定住したくない」
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内閣府は、23~29日を性別に関係なく個性と能力を発揮できる社会を目指す「男女共同参画週間」に定めている。鹿児島市が、このほど公表した「性別による無意識の思い込み」(アンコンシャス・バイアス)に関する市民意識調査で、家庭や地域における性別役割分担意識の実態が分かった。「男性は結婚して家庭をもって一人前だ」の設問では、「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」と答えた男性が43.4%、女性は25.0%で、共に全国平均を大きく上回った。そのほか「家事・育児は女性がするべきだ」という設問は男性が29.1%、女性は11.9%となった。調査では、この設問のように男性が「肯定」する項目が多く、特に50代以上の男性で性別による役割分担意識が強いことがうかがえる。
「直接言われたり聞いたりした経験があるか」を尋ねるアンケートでは、性別に基づく役割の押し付けが強いことが推察される。「親戚や地域の会合で食事の準備や配膳をするのは女性の役割だ」との設問では、全国平均13.0%を約24ポイントも上回った。「男性は人前で泣くべきではない」や「家を継ぐのは男性であるべきだ」と言われたり聞いたりした経験のある男性も、それぞれ全国平均の3倍近くに達した。
同調査と併せて市内の大学・短大に通う学生を対象にしたアンケートでは、卒業後に本市へ「定住したくない」と答えた学生は全体の36.6%を占めた。そのうち、定住意向に鹿児島市での性別による偏った思い込みが「影響を与えている」と答えた女性は33.4%、男性は13.2%に上った。性別による役割分担意識が根強い地域だという印象が、若い女性の県外流出にも影響を与えている可能性を示唆している。
調査は2025年度、18歳以上の市民2000人を無作為抽出して実施し、今年3月末に結果をまとめた。質問は「家庭・コミュニティ」や「職場」などに関する20項目で、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」など4段階で聞いた。
市は「性別に関わりなく活躍できる人が増えるよう、理解促進を図りたい」と、各種講座や企業への女性活躍アドバイザー派遣を通じて意識改革を推進する考えだ。詳しい調査結果や市民の体験談は、市の特設サイトで公開している。