鹿児島県 天城町「わいど~む あまぎ」が開館 徳之島の自然・伝統文化発信の新拠点に 約3千人が祝福
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【徳之島】天城町が整備した「あまぎ自然と伝統文化体験館『わいど~む あまぎ』」(同町浅間)の落成記念式典・ステージイベントが3日、盛大にあった。世界自然遺産登録から5周年を控え、名物の闘牛大会を主体に伝統文化を発信する新たな観光・交流拠点が誕生。住民や島内外の関係者ら約3千人が来場し、島の宝を次世代につなぐ新拠点の完成を祝い合った。4日午前10時からは、こけら落とし闘牛大会が開かれる。式典の冒頭、森田弘光町長(病気療養中)の式辞を祷清次郎副町長が朗読。愛称に込めた「みんなで集まる場所」という思いにも触れ、「先人たちが育んできた独自の文化や歴史を次世代に誇りを持って引き継ぐための場所。子どもたちが夢を広げ、地域と生産者、訪れる人々がつながる拠点にしたい」と力強く宣言した。
同施設は伝統の闘牛文化のほか、最新技術で島の大自然や農産物など魅力を体感できるのが特長。観客約3千人が収容できる闘牛場を主体に各種イベント用ステージのほか、日本最大級の水中鍾乳洞「ウンブキ」など大自然や生活文化がVR体験できる「シマあそびっくす」、農産物直売所「空の駅あまぎ」も併設。奄美群島成長推進交付金を活用して2022年12月に着工し、総事業費約11億円を投じた。
式典には、塩田康一鹿児島県知事や、国土交通省国土政策局の佐々木正士郎局長らも出席。塩田知事は祝辞で「世界自然遺産登録5周年を迎える節目の年に、貴重な文化や島唄が継承される拠点ができたことは喜ばしい。交流人口の増加と地域活性化の起爆剤に」。佐々木局長は「空港からのアクセス(車で5分以内)も良く、観光拠点として重要な役割を果たす。若者が地域への愛着と誇りを育む場となることを確信している」と期待を込めた。
一般公募で選ばれた愛称「わいど~む あまぎ」の発案者・吉野結哉くん(岡前小4年)に感謝状を贈呈披露。闘牛ばやし「ワイド、ワイド」の掛け声に絡め、「年齢や性別に関係なく誰もがワクワクしながら集まれる場所になってほしいという願いを込めた」とアピール。
来賓代表ら交えテープカットとくす玉割りのセレモニーで新名所の待望オープンを祝い合った。
引き続き、航空自衛隊・南西航空音楽隊の演奏を皮切りに第2部のステージショーがスタート。地元の天城小金管バンド・天城中吹奏楽部・樟南二高吹奏楽部とのコラボレーション演奏や闘牛太鼓演奏、「天城町出身民謡日本一唄者5人」(松山京子・澤愛香・森田美咲・宮村美希・峰岡歩嬉さん)の島唄競演。シンガーソングファーマー禎一馬さんと結シアター手舞のコラボステージでも盛り上がった。
家族で来場した町内の外立(はしたて)拓人さん(46)は「闘牛大会の開催回数は少ないので、子ども連れで楽しめるイベントも積極的にやってほしい。サッカーや野球、テニスとかできる(隣接の)町総合運動公園と絡めた企画とかも」と話していた。
こけら落としとなる初闘牛大会「第43回徳之島全島一・ミニ軽量級優勝旗争奪戦(天城町大会)」は午前10時から。入場料は大人3千円、中学生1千円、小学生以下無料。