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VRでアマミノクロウサギと触れ合う 東大研究者らが出前授業 奄美情報処理専門校
総合 南海日日新聞

VRでアマミノクロウサギと触れ合う 東大研究者らが出前授業 奄美情報処理専門校

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 東京大学の研究者らによる先端工学を用いた新たな環境教育プログラム開発を目的とした出前授業が26日、鹿児島県奄美市名瀬の奄美情報処理専門学校(田中豪学校長、学生21人)であった。授業では、仮想現実(VR)と超音波による触覚フィードバック技術(ハプティクス)を組み合わせ、実際にはそこにない物を視認して感触を確かめられる最先端のテクノロジーを紹介。学生たちは、国の特別天然記念物アマミノクロウサギに仮想的に触る体験を通じて、先端技術や野生生物との共生について関心を深めた。

 出前授業は、開発に携わる哺乳類学、古生物学、情報工学、環境教育学の研究者ら6人が担当。プロジェクト代表代行の中村和彦さん(東京大学大学院新領域創成科学研究科講師)は、「触ってみたい」という人間の欲求と、野生動物を保護する必要性との間にあるジレンマに触れ、「最先端のテクノロジーを活用することで解決できるのではないか」と開発の狙いを説明した。

 各分野の研究者がアマミノクロウサギの生態や3Dモデルの制作過程、触覚を再現する技術について解説。多数の小型スピーカーが発する超音波を手のひらに集中させ、毛並みの感触や呼吸動作を再現する仕組みなどを紹介した。

 学生たちが開発中の技術を体験する時間もあり、VRゴーグルを装着して目の前に現れたクロウサギの背中に触れた。毛の流れに沿ってなでた時と逆らってなでた時で触感が変化するほか、急に触れようとすると逃げる動きも再現されており、学生たちからは驚きの声が上がった。

 受講した1年生の生徒は「先生方のように、みんなが使って喜べる技術を作りたいと思った。AI(人工知能)にばかり頼るのではなく、自分なりに考えて実行し、失敗を繰り返すことも大切だと感じた」と話した。

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