小学生が大きな鳥の絵描く アマミヤマシギオオトラツグミ 保護増殖事業完了イベント 奄美野鳥の会 鹿児島県
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国内希少野生動植物に指定されているアマミヤマシギとオオトラツグミの保護増殖事業完了を記念したイベント「みんなで大きな鳥の絵を描こう!」(NPO法人奄美野鳥の会主催)が10日、鹿児島県龍郷町りゅうがく館であった。保護者ら約100人が見守る中、参加した小学生30人は絵の具まみれで色鮮やかな鳥を創作した。2種はかつて〝幻の鳥〟といわれるほど数が激減、絶滅の危機にあった。環境省は1999年、保護増殖事業をスタート。森林域の回復やフイリマングースの根絶(2024年9月根絶宣言)に力を注ぎ、順調に生息数を増やしたことから今年6月、事業完了を決めた。
野鳥の会は、「全島センサス」(個体数調査)や行動圏を把握する標識調査、GPS(全地球測位システム)タグを用いた追跡調査などを担うなど、生息数回復に重要な役割を果たした。
今回のイベントは、専門的な知識がない「鳥が好き」「興味がある」といった〝潜在層〟に向け企画。生命力あふれる生き物や自然をダイナミックに描く龍郷町在住の画家・絵本作家、ミロコマチコさんを講師に招いた。
ミロコさんが用意したのは、2種の鳥の輪郭を茶色で描いた大きな白い紙。子どもたちは、森をイメージしながら背景となる星やチョウ、植物を自由に描き入れた。
そのあと渡されたのが、羽根の形に切り抜かれた数十枚の白い紙。それぞれが色を塗り、模様を入れていった。その羽根を順に張り合わせていくと、創造が詰まった2羽の鳥が生まれた。最後にミロコさんが目を入れ完成すると、一斉に大きな拍手が沸き起こった。
手花部小6年の垣内澪里(みおり)さん(12)、3年の真凛さん(8)、1年の萌恵(もえ)さんは姉妹で参加。「いろいろな人が自分だけの羽根を描いた。それが一つになって鳥が生まれた。すごかった。実物は見たことがないので見てみたい」と興味をかきたてられた様子だった。
野鳥の会の永井弓子会長は「こうしたイベントは初挑戦だが、盛り上がってよかった。子どもも親も自然や鳥に興味を持ってほしい。本物を見ればもっと感動する」と話した。
2枚の絵は、同会会員が撮影した2種の写真とともに巡回展示される。日程は次の通り。
▽13~27日=龍郷町役場▽11月3~15日=大和村野生生物保護センター▽同19日~12月1日=宇検村元気の出る館▽同7~13日=奄美市名瀬アマホームPLAZA(2階)▽同14~25日=奄美市役所(3階)▽同26日~27年1月11日=奄美空港ロビー(その後、瀬戸内町、徳之島で展示予定)
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