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「A5牛肉」が偽物だった ふるさと納税返礼品で6350万円詐取疑い 水迫畜産元取締役を再逮捕、地裁が身柄の勾留認める【鹿児島発】
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「A5牛肉」が偽物だった ふるさと納税返礼品で6350万円詐取疑い 水迫畜産元取締役を再逮捕、地裁が身柄の勾留認める【鹿児島発】

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鹿児島県指宿市の畜産加工会社・水迫畜産による食品偽装事件で、新たな展開があった。ふるさと納税の返礼品として指定等級より低い牛肉を使い、現金約6350万円をだまし取った疑いで再逮捕された元取締役・水迫政輝容疑者(55)について、鹿児島地裁が身柄の勾留を認めた。前回逮捕時には認められなかった勾留が、今回は即日認定された背景には、「被害額の大きさ」が影響しているとみられている。

水迫容疑者はこれで二度目の逮捕となる。2026年8月の最初の逮捕は、鹿児島県産と偽って県外産の牛肉を納品した「産地偽装」の疑いによるものだった。このときは鹿児島地裁が勾留を認めず、身柄の拘束には至らなかった。

ところが今回は状況が異なる。10月3日に身柄が鹿児島地検に送られると、地裁はその日のうちに勾留を認めた。複数の警察関係者は、今回立件した被害額が前回を「大幅に上回った」ことが判断の分かれ目になったのではないかとの見方を示している。

今回の容疑は産地ではなく「肉質の偽装」だ。被害金額は約6350万円にのぼり、その規模が司法判断にも影響を与えたとみられる。

事件の核心となるのが、牛肉の等級制度を悪用した手口だ。牛肉の格付けは、牛からとれる肉の割合をA・B・Cの3段階、肉質を5〜1の5段階で分類する。最高がA5、最低がC1となる。

警察の調べによると、最も悪質なケースでは、A5等級として販売した商品に、最低ランクのC1を含む異なる等級の牛肉を半分以上混ぜた状態で納品していたという。混ぜられた牛肉の中には、A5等級の半額以下の価格帯のものも含まれていた。

ふるさと納税の返礼品として、消費者はA5等級の高級牛肉を受け取ったと信じていた。しかし実態は、最低ランクの肉が過半数を超えて混入した商品だったとされる。等級の差による価格差を利益として得ようとした可能性があると、警察はみている。

警察の調べに対し、水迫容疑者は一貫して「黙秘します」と述べており、事実関係についての説明を拒んでいる。警察は、等級の低い牛肉を使用することで生じる差額分を不正に利得しようとした動機があったとみており、引き続き動機の解明と余罪の有無について捜査を進めている。

産地偽装から肉質偽装へ、そして被害額の拡大。水迫畜産をめぐる一連の食品偽装事件は、地域の食品流通への信頼を根底から揺るがすものだ。ふるさと納税という制度を通じて全国の消費者が被害を受けた可能性もあり、事件の全容解明が急がれる。勾留が認められたことで捜査は新たな局面を迎えており、今後の進展が注目される。

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