鹿児島県徳之島・手々集落で田植え体験、かかしの歓迎も好評 留学生ら50人が交流
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【徳之島】徳之島町手々集落で19日、住民有志による「手々田植え体験」(同実行委員会主催)が行われ、外国からの留学生らを含む児童生徒や地域住民ら約50人が参加。稲作儀礼に根差した伝統文化にも触れながら〝希少体験〟で交流を深めた。体験には、全校生9人のうち4人を国内外からのふるさと留学生が占める手々小中学校の児童生徒のほか、近隣の山小学校児童や亀津地区の子ども会関係者らが参加。手作りのかかしに迎えられ、伝統歌謡「田植え歌」が響く中、今や貴重体験となってしまった田植え作業を楽しんだ。
同島では、1971(昭和46)年頃以降に本格化した水田減反政策に伴うサトウキビへの転作により、水田がほぼ姿を消した。こうした状況の中、「子どもたちに稲作文化を体験させ、地域への愛着を深めてほしい」との思いから、実行委の小倉政一さん(65)ら住民有志が取り組みを継続している。
会場となったのは「手々田植えまつり」用に維持されている約4・5㌃の水田。今年は初の国外(ブータン)からの留学生(中学生)と手々留学センター長の英国人紳士らも参加。小倉さんが手作りしたユニークなかかしと歓迎メッセージでも喜ばせた。
参加者たちは小倉さんらによる軽快な「田植え歌」に励まされながら田植え作業を体験した。除草や防鳥ネット張りなど栽培管理は実行委の有志たちが担い、8月下旬から9月初旬に予定の収穫には再び参加を呼び掛け、稲刈り体験で収穫の喜びも分かち合うという。
参加した手々小4年の小西翔太郎さん(大阪出身)は「初めての田植えだったが、慣れると楽しくなった。泥は冷たくて気持ちよかった」と笑顔。山小3年の渋谷こずえさんも「田んぼはぬるぬるして不思議な感触。稲の成長が楽しみ」と話し、貴重な体験に胸を弾ませていた。