鹿児島で「いきものがたり」展開幕――農具や玩具約200点、生き物との深い絆たどる
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黎明館企画特別展「かごしま いきものがたり」(同館、南日本新聞社など主催)が29日、鹿児島市の同館で開幕した。江戸時代から昭和中期までの絵図や農具、郷土玩具など約200点を通して、鹿児島の人々と生き物の深いつながりをたどる。11月3日まで。鹿児島県内で広く使われてきた漁具「ヒビ」やクジラを解体する長い包丁、農耕用牛馬の体を傷つけないよう敷く「クラシタ」といった道具を展示。薩摩川内市の「次郎次郎踊り」に登場する牛の作り物、シカやタヌキをはじめ身近な動物のはく製もあり、「使う」「食べる」「狩る」「畏(おそ)れる」など多様な視点から人と生き物の関わりを見つめる。
想像上の生き物も紹介する。都城市に伝わる「河童(かっぱ)ノ手足」や薩摩藩の風俗・怪奇談を集めた「倭文麻環(しずのおだまき)」、キツネや妖怪が登場する長さ10メートル超の「大石兵六夢物語絵巻」全巻が並ぶ。
会場では展示からクイズの答えを見つけるワークシートも配布。初日は名山小学校3年生51人がシートを手に、絵図に潜む生き物を興味津々で探した。福滿聡真さんは「カッパが実際にいたのかなと不思議に思った。昔から人間と動物が関わってきたことが分かった」と楽しんでいた。
同館の古殿志賀子学芸専門員(44)は「道具の一つ一つに、生き物の習性をよく観察して生み出した知恵が宿っている。生活の中に生き物がいた時代を肌で感じてほしい」と語った。
一般900円、高校生以下無料。黎明館=099(222)5100。
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