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野生動物は〝友達〟じゃない いんまや病院の伊藤院長が講演 鹿児島市の平川動物公園
事件・事故 南海日日新聞 👁 1

野生動物は〝友達〟じゃない いんまや病院の伊藤院長が講演 鹿児島市の平川動物公園

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 鹿児島市の平川動物公園は26日、奄美大島と徳之島の世界自然遺産登録5周年を記念したイベントを開いた。同園で飼育している国の天然記念物アマミトゲネズミの繁殖の取り組みを分かりやすく解説。龍郷町の「奄美いんまや動物病院」の伊藤圭子院長(獣医師)が、交通事故などで負傷した野生動物を治療し自然に戻す活動などについて講演した。

 同園は毎年、世界自然遺産登録された奄美の生き物について多くの人に知ってもらおうとイベントを開催。今年は自然遺産登録5周年の節目記念と位置付けて開催し、親子連れなど約50人が参加した。

 同園ではアマミノクロウサギやアマミトゲネズミ、オオトラツグミ、ルリカケスといった奄美固有の生き物を飼育。イベントではアマミトゲネズミの飼育担当者が、昨年初めて園内での繁殖に成功し、今年も6月に3匹の赤ちゃんが生まれたことを報告。オオトラツグミが餌のミミズを食べる様子など、普段は見ることのできない飼育中の貴重な映像なども紹介した。また、アマミノクロウサギの剥製や野鳥の羽根などに実際に触れる機会も設けた。

 伊藤院長は、奄美大島などで行っている野生動物の傷病個体の保護活動などについて講演。同島では野生動物が交通事故などに遭い保護されるケースが「年間80~100件あり、増加傾向にある」などと報告。野生に戻すことができるのは4割ほどで、残りは死んだり後遺症を負ったりして野生に戻せない場合が多いことを説明した。

 救護活動で心掛けていることとしては「元気になった生き物は野生に帰ることが幸せ。人になれないよう接触はできるだけ少なくする。野生動物は〝隣人〟であっても〝友達やペット〟ではない」などと強調。

 救護しても死んでしまう動物も多いことから「命を無駄にしないためにも、死因の解明や生息環境の調査をしている。動物がケガをしないためにどうすればいいのか、みんなで考えていけたら」などと話した。

 鹿児島市内から参加した児童は「けがをした生き物を助ける活動はすごいと思った。たくさんの固有種が生息する奄美の自然環境を守る活動に少しでも協力できたらうれしい」と話した。