鹿児島県 大島北高 夏休みにピンクシャツデー初実施 「いじめ反対!」 意思を生徒自らが示す
📰 全文
奄美市笠利町の大島北高校(有川美智代校長、生徒142人)で24日、〝いじめ反対〟の意思を生徒自らが示す「ピンクシャツデー」が、初めて実施された。生徒や教師の半数近くがピンクのシャツや小物を身に付け登校、互いが個性を認め合う学校や社会を考える機会とした。ピンクシャツデーは、2007年にカナダで始まったいじめ反対運動。ピンクのシャツを着て登校した男子生徒を、周囲が「同性愛者」と決めつけいじめたことに上級生が反発。翌日、支援者全員でピンクのシャツを着て登校し、「いじめ反対」の意思表示を行ったとされる。
このことを知っていた養護の池田光希(みき)教諭(41)が、保健委員長の3年、伊佐総一郎さん(18)と副委員長の同、小元梨紗子さん(17)に提案、委員会で協議し実施を決めた。
活動内容のほとんどは生徒の自主性に任せたという池田教諭。実施日については有川校長と相談し、「クールビズの観点から北高ポロシャツの着用を許可している夏季補習期間がふさわしい」と判断したという。
この日は生徒のほとんどが出校。「ピンクのシャツが恥ずかしいから」と、校内で着替える生徒も多かったというが、3年の教室では、半数から7割の生徒がピンクを身に付けていた。
校長室前の廊下に設けられた啓発コーナーには、シャツをかたどったメッセージカードが下げられ、「ちくちく言葉を使わない」「他人の価値観を認める」など、いじめのない学校を作ろうとする生徒の思いが書かれていた。
友達とおそろいのピンクのシュシュ(ヘアアクセサリー)でかわいらしさを演出した小元さんは「いじめ問題は暗くなりがちだが、明るい雰囲気で賛同してもらえうれしい」、伊佐さんは「生徒の多くが活動を前向きに受け止めてくれた。チラシや校内放送で啓発を重ねるうちに機運が盛り上がった。みんな楽しんでいるようでよかった」と話した。
有川校長は「初めての試みで、1、2年生は少し様子見といった感じだった。(生徒が決めることだが)教職員間では、毎年の恒例になればと期待している」と話した。
保健委員会は今後、生徒の意見を聞きとるなどし、継続の可否を判断する。