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鹿児島県龍郷町瀬留に0歳児特化した新規施設開園、抱っこ・授乳大事、特別講座で専門家「一生の予防医療」第一歩
総合 奄美新聞 👁 2

鹿児島県龍郷町瀬留に0歳児特化した新規施設開園、抱っこ・授乳大事、特別講座で専門家「一生の予防医療」第一歩

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 龍郷町瀬留にある、あすぱら保育園(碇山ひとみ施設長)は0歳から2歳までの乳幼児を受け入れているが、「人生の土台となる」0歳児の育ちを、より丁寧に、より専門的に支えようと0歳児保育に特化した新規事業を開始、1日、「あすぱらつむぎ園」を開園した。これを記念し2人の専門家を招いての特別講座を開き、この中では生後すぐの正しい抱っこや授乳が「一生の予防医療の第一歩となる」との指摘があった。

 講師を務めたのは大阪府大阪市の小児口腔発達専門歯科衛生士・勝田つかささん(42)、千葉県船橋市のたすく鍼灸(しんきゅう)整骨院院長・佐々木大輔さん(42)。保護者や保育士、助産師など約20人が来園し聴講した。

 勝田さんは、口腔機能や運動発達の法則「頭尾律(とうびりつ)」から、発達の早さは個人差があるとして「月齢よりも発達をしっかり見守ること」をアドバイス。成長発達では視力(6か月でもまだしっかりと見えない)の関係で目よりも口で赤ちゃんは情報収集、舌を動かしてなめたり指しゃぶり(0歳児では大事な行為)することを説明した。赤ちゃんと成人の喉の構造の違いについて触れた後、口のしっかりとした発育につながる縦抱き授乳(生後3か月~)といった授乳姿勢を説明し、首を無理に上げたり、背中をそうような状態にすると「首のゆがみ、舌の発達を妨げてしまう」とした。

 さらに母乳を飲む運動が脳を発達させるとして、飲むときの舌の動きが咀嚼(そしゃく)筋を発達させ、「よくかむ子に育ち」、それによって「脳の血流がアップし脳の発達にいい影響を与える」と強調した。

 佐々木さんは「生きるための土台を育てる時間」として抱っこの大事さを説明。寝かせっぱなしでは実現しない、▽安心=脳が安全と判断し、副交感神経が優位に▽親子の信頼=愛着と信頼関係を育てる▽呼吸=深くゆったりとした呼吸ができるようになり、酸素が全身に行き渡る▽発達=安心できる環境の中で、感覚や運動がつながり、寝返り・ずりばい・はいはい・歩行などの発達がスムーズに進む――などを挙げ、抱っこは赤ちゃんの心と身体を育てる「はじめの環境」とした。

 抱っこひもなどが普及しているが、布で包み込むような「スリング」を佐々木さんの鍼灸整骨院は推しており、その理由を実際にスリングを使い、赤ちゃんを抱っこして「胎内回帰のようにリラックスできる」効果や良い姿勢が保てることを示した。佐々木さんは抱っこの基礎知識を分かりやすく説明した後、「抱っこは移動手段ではない。毎日の抱っこは、赤ちゃんの身体と心を育てる時間。抱っこ、授乳は未来の健康へ結びつく『予防医療』の第一歩」と述べた。

 講座後は来園者による質問や相談の機会も設けられた。

 龍郷町の家庭的保育事業の支援も得て開園した「あすぱらつむぎ園」は、0歳児専門(生後57日)、少人数で丁寧な関わり、食育(みそ汁・かむ力)、多職種連携といった保育特性を持つ。定員は5人で、受け入れる職員数は看護師と保育士の計3人。午前8時~午後5時が保育時間。問い合わせはつむぎ園電話090・3200・3260。碇山施設長は「0歳児、1歳児、2歳児を保育しているが、最初の土台である0歳児の保育をしっかりしないと発達面で様々な支障(落ち着きのなさ、すぐに倒れてしまうなど)が出てしまう。きょうの講座の学びを生かし、0歳児に特化した保育を丁寧に行っていきたい。これからも保護者や関係者を含めて保育に役立つ講座を開催していく。つむぐ、つないでいくという思いを園名に込めている」と語った。