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鹿児島県・笠利町外金久 なんこ初心者が〝ぞんばい〟真剣勝負で地域おこし
イベント 奄美新聞 👁 1

鹿児島県・笠利町外金久 なんこ初心者が〝ぞんばい〟真剣勝負で地域おこし

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 奄美市笠利町を中心に江戸時代から受け継がれてきた伝統遊び「なんこ」で、幅広い世代が交流を図る「第2回なんこ大会〝ぞんばい〟」が27日、同町の中金久学舎(地域コミュニティー施設)であった。個人戦がスタートした午後5時には、ビールや焼酎で〝仕上がった〟大人たちが畳に上がり、ほてった顔で真剣勝負を繰り広げた。選手は、一戦ごとに勝った負けたと一喜一憂、勝負が終わると笑顔で乾杯を繰り返した。

 「なんこ(遊び)」は、鹿児島県と宮崎県南部に伝わる伝統的な宴会遊び。薩摩藩主、島津義弘が朝鮮半島から持ち帰ったと伝えられる。江戸時代、薩摩藩の代官所が置かれていた笠利で根付き、今でも盛んに行われている。

 毎年8月に開かれる「あやまる祭り」のメーンイベントの一つだが、「実力のあるベテラン勢の出場が多い」ことから、若手有志でつくる「ぞんばい兄弟」(大野巧代表)が、「子どもや初心者が気軽に参加できる大会を」と企画した。「ぞんばい」には、多くの人が集ってほしいとの思いが込められている。

 文化伝承への思いに共感した地元企業も協力。上位入賞者やチームを表彰する木彫梨乃優勝トロフィーやオリジナルラベルの焼酎などが提供された。

 合図とともに42人が出場するトーナメント方式の個人戦がスタート。缶ビールを片手になんこ盤をはさみにらみ合った選手は、腹の探り合いを始める。

 「1本だな、いや2本か」と声を掛け顔色をうかがうと、独特の隠語を使い、なんこの数(双方の合計本数)を当てる。

 はずれた方は天を仰ぎ、検見(ギャラリー)が差し出す焼酎を飲み干す。勝った方は自ら勝利の美酒にひたる。その後は、会場にカチッ、バンッというなんこの音が響き、あちらこちらでにぎやかに飲み交わす姿が繰り返された。

 午後7時頃には、野球大会を終えた子どもたちも合流。団体戦はさらに盛り上がり、白熱した心理戦が繰り広げられた。会場が閉じられたのは、日付が変わった深夜だった。

 2月に行われた第1回大会で未経験ながら優勝した外金久集落の重野寿美(ひさみ)さん(46)は、あっさり1回戦負け。「もっと飲んでおけばよかった」と天を仰いだが、表情は笑顔であふれていた。

 大野代表は「小さな子どもから年配者まで真剣勝負できるのが、なんこの魅力。悔しい顔、勝って喜ぶ笑顔があってこそ楽しい。笠利をもっともっと盛り上げたい」と話した。

 結果は次の通り。(敬称略)

 【個人戦】優勝=重井健伸、2位=楠瀬陽平、3位=盛末彦、敢闘賞=諏訪貴彦【団体戦】優勝=萬金久、2位=里集落、3位=スダゲダ、敢闘賞=外金久15日会