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鹿児島県徳之島町で「島口・島唄・民舞の祭典」島口と島の芸能 世代超え継承へ
政治 奄美新聞 👁 1

鹿児島県徳之島町で「島口・島唄・民舞の祭典」島口と島の芸能 世代超え継承へ

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 【徳之島】徳之島町の第41回「島口・島唄・民舞の祭典」(町教育委員会主催)が28日、同町生涯学習センターで開かれた。「シマグチよ甦れ、島の心を見直そう」をスローガンに、島唄や島口(方言)語り、新民謡をベースにした創作ダンスなどを披露。幅広い世代の11組、総勢約80人が出演し、満員の約200人の観客を魅了しながら、伝統文化の保護・継承の大切さを共有した。

 開会式では、福宏人教育長や高岡秀規町長、是枝孝太郎町議会議長がそれぞれ島口であいさつ。慣れない言い回しに観客から笑いが起こる場面もあったが、方言や伝統芸能が島のアイデンティティーの根源であることを訴え、次世代へ受け継ぐ重要性を呼び掛けた。

 舞台は、最年長出演者の白山福榮さん(93)=亀津=による島唄・三味線演奏「朝花節」で幕開け。続いて、民謡民舞少年少女全国大会に連続出場・入賞している小学生の石井開道君(10)と弟の兜照(とうしょう)君(6)=同=が、「むちゃ加那節」と「ワイド節」を伸びやかに披露し、会場を盛り上げた。

 また、かつて農作物の運搬に欠かせなかった竹製の背負いかご「ティル」や、ヤシの葉で作る「クバ笠」の製作技術を受け継ぐ政岡良治さん(92)=花徳=も島口の部に登場。労作を示しながら「自分の手で作ってこそ価値がある」と語り、製作体験への参加を呼び掛けた。

 このほか、朗読サークルによる徳之島の民話の島口語りや、公民館講座のバイオリンやフルートと島唄を融合させた演奏、新進気鋭の若手唄者たちの熱演など、多彩なプログラムが繰り広げられた。

 そして祭典のトリを飾ったのは、400年以上の歴史を持つとされる伝統芸能「なおとみ」「てぃふいふい」を月2回の定例会(練習)で約45年間守り続けている亀津浜踊り保存会の約30人。踊り手の一人には、カナダ・バンクーバー生まれで父が伊仙町出身という〝徳之島二世〟のナカガワ・ソフィア・ナミカさん(30)の姿もあった。

 ナミカさんは、ダルハウジー大学博士課程に在籍し、「奄美群島の食文化をテーマ」に現地調査・研究中。島の風景と食を通じた人々の交流の変遷も調査しており、「お茶を飲みながら気軽に話を聞くスタイルで聞き取りを重ねている」という。

 浜踊りには、亀津南区の住民に誘われ4月から練習に参加を始めばかり。「音楽にはあまり縁がなかったが、新しいことに自分から挑戦できる環境がうれしい」と笑顔。「幼い頃に(徳之島の)祖父母が台所で話していた島口に強い憧れがあった。地域の文化や言語に直接触れられることが活動の原動力になっている」と話し、島の伝統文化との新たなつながりを喜んでいた。