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2026年産新茶、最高値3万円 日本一早い鹿児島の初取引 1キロ平均単価も6573円と「上々のスタート」
ビジネス 南日本新聞 👁 1

2026年産新茶、最高値3万円 日本一早い鹿児島の初取引 1キロ平均単価も6573円と「上々のスタート」

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 日本一早い2026年産新茶の初取引が6日、鹿児島市の県茶市場であった。最高値は8692円上回る3万円で、平成に入った1989年以降最も高かった。1キロ当たりの平均単価は、前年より2436円高い6573円で「上々のスタート」(県茶業会議所)となった。全国的な品薄感に伴う需要の高まりに加え、県内荒茶生産量の2年連続全国1位も追い風となった。

 入札場には、南九州や錦江、屋久島など3市2町の57点が並んだ。数量は2.1トン。取引は昨年より3日ほど早く、上場点数は前年より22点、数量は1.8トン少なかった。県内茶商21社の担当者らは茶葉を手に取り、鼻に近づけ、色や香りを吟味した。鹿児島製茶(鹿児島市)の森裕之社長(53)は「香りが強い品が多く、初取引としては良いでき」と評価した。

 JA県経済連によると、今季は寒さの影響が少なく、降雨量も適度で順調に生育した。霜害などはなく品質は良好という。一番茶は5月下旬まで出荷が続き、4月中旬から店頭に並ぶ。

 県内では、ペットボトルなどのドリンク原料需要が堅調な上、世界的な抹茶ブームで原料のてん茶生産への転換が進む。最高値が平成以降で最も低かったのは2021年の6899円。近年は需要拡大に供給が追いつかず、買い手側の動きが早まったことも高値更新の要因となった。

 会議所の柚木弘文会頭(70)は「色、味、香りの三拍子がそろい素晴らしい出来栄え。国内外で鹿児島茶を楽しんでもらえるよう発信する」と意気込んだ。ホルムズ海峡の事実上の封鎖による燃料高については「茶生産への影響は大きい。早く安定調達できる環境になってほしい」と話した。

 25年産の県内荒茶生産量は前年産比11%増の3万トンで、2年連続の日本一となった。