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国産コーヒー「2050年問題」 可能性と課題は…鹿児島でシンポ
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国産コーヒー「2050年問題」 可能性と課題は…鹿児島でシンポ

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 コーヒーの栽培適地が減少するとされる「2050年問題」が注目される中、国産コーヒーの可能性や課題を話し合うシンポジウムが10月24日、鹿児島県霧島市で開催された。沖永良部島でコーヒーを栽培している山下さつきさん(霧島市)が代表理事を務める一般社団法人「日本国産コーヒー協会」が初めて開催。生産者らが独自の取り組みを紹介するなどした。

 コーヒーは、赤道を中心にした「コーヒーベルト」と呼ばれる一帯で主に栽培されているが、地球温暖化や気候変動で栽培適地が50年までに大幅に減り、現在の価格で同じ品質のコーヒーを飲むことが難しくなるといわれている。いわゆるコーヒーの「2050年問題」だ。温暖化で栽培適地が緯度の高い地域に移る可能性があり、その場合は鹿児島の薩南諸島も適地になりうる。

 日本はコーヒーの生豆を約35万9千トン輸入している(25年)。だが、これに比べると国産はごくわずか。シンポジウムのパネリストの一人で、国内外で持続可能なコーヒー生産事業に取り組む山本博文さんによると、価格は輸入ものが1キロ2千円前後に対し、国産は4万円以上という。希少性だけでは販売に限界があるため付加価値を生み出すことが課題となっている。

 付加価値の一つが機能性だ。シンポジウムでは鹿児島大農学部の加治屋勝子教授が、コーヒーの果実に含まれる動脈硬化の予防などに効果が期待できる成分「トリゴネリン」を紹介した。

 トリゴネリンは、コーヒー果実の果皮・果肉に多く含まれ、コーヒーの種である豆を高温で焙煎(ばいせん)すると失われやすいことがわかっている。加治屋教授はトリゴネリンを多く残すため、果実ごと低温で焙煎する方法を山下さんと共同で開発し、特許取得したことを説明した。

 一方、おきのえらぶ島観光協会事務局長の西温子さんは、沖永良部島内で山下さんが経営するコーヒー農園をめぐるツアーについて報告した。農園の見学のほか時期によっては収穫体験もできるという。

 東酒造の福元文雄代表取締役は、山下さんが提供する国産コーヒーを原料に含むリキュールを開発し、販売していることを紹介した。

 このほか、国産コーヒーを普及させるための課題として、生産量が少なくサプライチェーンが確立されていないことも挙げられた。

 シンポジウムには喜界島や与論島のほか沖縄や福岡、愛知、千葉などの生産者も参加した。栽培のコツなどについて山下さんとの質疑応答もあった。(宮田富士男)

 コーヒーの栽培適地が減少するとされる「2050年問題」が注目される中、国産コーヒーの可能性や課題を話し合うシンポジウムが10月24日、鹿児島県霧島市で開催された。沖永良部島でコーヒーを栽培している山下さつきさん(霧島市)が代表理事を務める一般社団法人「日本国産コーヒー協会」が初めて開催。生産者らが独自の取り組みを紹介するなどした。

 コーヒーは、赤道を中心にした「コーヒーベルト」と呼ばれる一帯で主に栽培されているが、地球温暖化や気候変動で栽培適地が50年までに大幅に減り、現在の価格で同じ品質のコーヒーを飲むことが難しくなるといわれている。いわゆるコーヒーの「2050年問題」だ。温暖化で栽培適地が緯度の高い地域に移る可能性があり、その場合は鹿児島の薩南諸島も適地になりうる。

 日本はコーヒーの生豆を約35万9千トン輸入している(25年)。だが、これに比べると国産はごくわずか。シンポジウムのパネリストの一人で、国内外で持続可能なコーヒー生産事業に取り組む山本博文さんによると、価格は輸入ものが1キロ2千円前後に対し、国産は4万円以上という。希少性だけでは販売に限界があるため付加価値を生み出すことが課題となっている。

 付加価値の一つが機能性だ。シンポジウムでは鹿児島大農学部の加治屋勝子教授が、コーヒーの果実に含まれる動脈硬化の予防などに効果が期待できる成分「トリゴネリン」を紹介した。

 トリゴネリンは、コーヒー果実の果皮・果肉に多く含まれ、コーヒーの種である豆を高温で焙煎(ばいせん)すると失われやすいことがわかっている。加治屋教授はトリゴネリンを多く残すため、果実ごと低温で焙煎する方法を山下さんと共同で開発し、特許取得したことを説明した。

 一方、おきのえらぶ島観光協会事務局長の西温子さんは、沖永良部島内で山下さんが経営するコーヒー農園をめぐるツアーについて報告した。農園の見学のほか時期によっては収穫体験もできるという。

 東酒造の福元文雄代表取締役は、山下さんが提供する国産コーヒーを原料に含むリキュールを開発し、販売していることを紹介した。

 このほか、国産コーヒーを普及させるための課題として、生産量が少なくサプライチェーンが確立されていないことも挙げられた。

 シンポジウムには喜界島や与論島のほか沖縄や福岡、愛知、千葉などの生産者も参加した。栽培のコツなどについて山下さんとの質疑応答もあった。(宮田富士男)

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