公共ライドシェア本格運行へ実証 徳之島の天城・伊仙両町 利便性や体制など検証
📰 全文
鹿児島県徳之島の天城、伊仙両町で2日、地域の新たな移動手段の確保に向け、一般ドライバーが自家用車で住民らを目的地まで運ぶ公共ライドシェア(自家用有償旅客運送)の実証運行が始まった。昨年度に続く2回目の取り組みで、前回の利用状況や課題を踏まえ、利便性や運行体制などを検証する。公共交通の維持が課題となる中、実証を通じて地域に根差した持続可能な交通サービスの構築を目指す。天城町では同日、町防災センターで出発式があり、関係者が運行開始を祝った。森田弘光町長は「昨年の課題や利用者の声を整理し、2回目の実証を行うことになった。しっかりと検証しながら本格運行につながることを期待したい」とあいさつした。
町内からの公募で決まった愛称は「ユイのり」。名付け親となった岡前小4年の藤壱帆さんは「相乗りなので、利用する人に思いやりの気持ちを持ってもらえるように考えた。たくさんの人に利用してもらえたらうれしい」と話した。
公共ライドシェアは、バスやタクシーだけでは対応が難しい交通空白地や時間帯の移動を補う仕組み。国土交通大臣認定の講習を受けた一般ドライバーが自家用車を活用して運行することができる。
天城町は、利用者が希望する2地点間を移動できる乗り合い型のドアツードア方式を採用。運賃は乗降地点間の直線距離で決まる。運行時間は午前8時~午後11時。午後6時以降は町内に限って運行し、乗車1時間前までに予約が必要。実証期間中はデマンドバス「ユイ結いバス」の運行を休止する。
伊仙町は、町内に設けた停留所やバス停付近で乗降する方式。運行時間は午前8時半~午後5時半で、料金は一般300円、小中学生や75歳以上、障がい者らは100円。町外は料金設定が異なり、徳之島空港や亀徳新港など指定された8カ所を結ぶ。利用には事前予約が必要。
両町とも来年1月31日まで実証を行い、利用状況や住民のニーズを把握し、今後の本格運行につなげる考え。徳之島町は今年度、実証運行を行わず、地域交通の担い手育成に向けた事業を進めている。

コメント 0件
まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?