鹿児島・伊仙保育士殺害「犯行影響乏しい」「行動抑止できず」―裁判員裁判の精神鑑定、見解分かれる
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伊仙町佐弁で2024年11月、保育士の女性=当時(55)=が自宅で殺害された事件で、殺人などの罪に問われた県内の無職男(19)の裁判員裁判第3回公判が26日、鹿児島地裁(小泉満理子裁判長)であった。検察側、弁護側の精神鑑定医2人が出廷、男が自閉スペクトラム症(ASD)だとした上で、それぞれ「犯行への影響は乏しい」「自分の行動を抑止できなかった」と主張し見解が分かれた。男は犯行時17歳の高校生。これまでの公判で動機を「被害者夫婦宅から聞こえる音が自分への嫌がらせと感じた」と説明している。
検察側の鹿児島大学医学部の赤崎安昭教授は、小学6年から不登校で、自暴自棄となり「うざい人は殺す」という考えになったと説明。症状が軽いことを踏まえ、「思春期特有の短絡的および衝動的な思考などが大きく影響している」と話した。
弁護側の宮崎大学医学部付属病院精神科の大平洋明医師は、ASDに伴う柔軟性に欠ける思考能力や被害妄想が犯行に影響していたと指摘。「被害者遺族や自分の家族の感情を想像できず、行動をコントロールする能力が低下していた」と述べた。
公判では起訴内容に争いはなく、弁護側は少年法に基づく保護処分が相当だと主張。検察側は「刑罰を科すべき」と訴えている。


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