新聞広告が語る世相 小冊子「オレンジハウス」 岡吉朗さんの遺稿収録 奄美市名瀬
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「とうちゃん、酒のんだら車のるなアーちば~」。鹿児島県奄美市名瀬の老舗衣料店「オレンジハウス」(岡遼平代表)は8月、南海日日新聞に掲載した広告を集めた小冊子「オレンジハウス」を発行した。創業者の岡吉朗(きちろう)さん(故人)が残したユニークな広告(遺稿)を収録。昭和―平成の名瀬街の世相も見えてくる。冊子は昭和63(1988)年から平成14(2002)年頃までの広告を収録。①名瀬っ子②ダイバン③おじさんチェック④僕のお父さん⑤最近思うこと―などで構成した。
冒頭のキャッチコピーは⑤に収録されており、「ワン、大学までいきだいどや~」と続く。「父ちゃんが酒と煙草をやめると2年後には家族4人でディズニーランド行けるんど!」といった耳の痛い言葉も。
「名瀬っ子」の章では「これが本当の名瀬っ子だ!」と題し、▽上から下まで赤で決めたヒーローと話をしたことがある▽山下町、栄町、緑町、生産町を知っている▽ガブハチ、マツブッタという言葉がいまでもスムーズに出る―と定義した。個人の見解や話題が並ぶが、それも読者を引き付けた。
オレンジハウスは吉朗さん、キミヨさん夫妻が1987年に創業した。夫妻は共に死去。現在は次男の遼平さん(34)が俳優業と兼業しながら跡を継ぐ。周囲から「ユーモアに長(た)けた広告を残してほしい」と声を受けて冊子を発行した。遼平さんは「このZINE(個人小冊子)を読んでクスっと笑ったり、あの時代の両親を思い出したりしていただければうれしい」と話した。