戊辰戦争で亡くなった薩摩藩士に思いはせ祈り 有志ら慰霊祭 鹿児島
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明治維新期の戊辰(ぼしん)戦争で命を落とした薩摩藩士を追悼する「明治維新殉難志士戊辰戦没者慰霊祭」が9月8日、鹿児島市の護国神社で営まれた。参列者は神社に祀(まつ)られている568人の薩摩藩士に祈りをささげた。戊辰戦争は、1868年1月の「鳥羽・伏見の戦い」から翌69年5月の「函館・五稜郭の陥落」まで続いた、薩摩・長州藩を中心にした明治新政府軍と旧幕府軍との内戦。戦争終結によって国内が統一され、近代国家へ歩み始める転換点になった。
慰霊祭を開いたのは、「鹿児島戊辰の会」(2023年解散)の元メンバーや有志たち。同会は戊辰戦争で亡くなった薩摩藩士の冥福を祈り、その志を受け継いで発展につなげようと活動した。1988年に発足し、慰霊祭をはじめ、戦死した薩摩藩士の墓や慰霊碑がある各地の神社や寺へ供養料の送付、戊辰戦争に関連する歴史講演会や史跡めぐりを実施。会員の高齢化などで解散した。
慰霊祭は、かつては50人を超える参加者がいたが、コロナ禍を境に大きく減った。この日は12人が出席し、ふるさとから遠く離れた地で眠る薩摩藩士の胸中に思いをはせた。
今回の慰霊祭を世話人として支えた新宅和正さん(67)は、「新たな日本を築こうという尊い精神で、命を懸けて戦った志士がいたことを、若い人たちにも知ってほしい」と語った。(エリアリポーター・町田正聡)