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熊本地震でキャンセル相次ぐ中、諦めなかった修学旅行――佐賀の中学校、4時間かけ鹿児島へバスの旅
観光・グルメ 南日本新聞 👁 1

熊本地震でキャンセル相次ぐ中、諦めなかった修学旅行――佐賀の中学校、4時間かけ鹿児島へバスの旅

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 熊本地震の影響で修学旅行のキャンセルが相次ぐ中、佐賀県鳥栖市の鳥栖中学校3年生約200人が4日までの3日間、鹿児島県内を訪れた。九州新幹線や九州自動車道の寸断で実現が危ぶまれたが、準備を重ねてきた学校側の強い思いが実を結んだ。生徒たちは鹿児島市や南九州市知覧を巡り、受け入れた施設側は「大変勇気をもらった」と感激している。

 同校の北原哲也校長によると、2年前に旅先を鹿児島に決定。知覧での平和学習や、鹿児島と佐賀の歴史的つながりを学ぶため、昨年12月から事前学習を進めてきた。しかし、7月28日の地震発生で交通網がまひし、旅行会社からは他県への変更案も出された。

 キャンセル料の発生期限が迫る中、西日本高速道路が8月上旬、月内の九州道全線再開見込みを発表。「再開が遅れたら」との葛藤もあったが、「準備を続けてきた子どもたちの思いをかなえたい」と学校側は往復バスでの決行を決断。保護者から反対の声は上がらなかったという。

 約4時間のバス旅を経て到着した生徒たちは初日の2日、班ごとに桜島やかごしま水族館を回った。森山莉澄(りと)さんは「行けないかもと覚悟したが、先生たちが頑張ってくれた。来ることができて安心した」と笑顔を見せた。

 県教育旅行受入対策協議会によると、加盟する16宿泊施設のうち回答した8施設で15校延べ約1300人のキャンセルが発生(8月20日時点)。鳥栖中を受け入れた中原別荘(鹿児島市)でも、12月までに10校延べ約1500人分が取り消された。中原明男社長は「諦めずに来てくれて、涙が出るほどありがたい。落ち込む観光に光をくれた」と深く感謝した。