海上自衛隊の対潜哨戒機が妊婦の手術用血液を輸送中に墜落「崇高な行為を決して忘れない」…奄美市で追悼式典
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1962年9月に鹿児島県奄美市の山中で起きた自衛隊機墜落事故の犠牲者を追悼する式典が6日、事故現場に近い市立名瀬小で行われた。主催した奄美大島青年会議所(JC)や自衛隊、自治体関係者らが参列し、鎮魂の祈りをささげた。事故は災害派遣要請を受けた海上自衛隊鹿屋航空基地所属の対潜哨戒機「P2V―7」が、妊婦の緊急手術用血液を輸送する任務中に起きた。上空を旋回中、市中心部のらんかん山の木に接触し、墜落。搭乗員12人と住民1人が死亡した。当時、奄美大島には空港がなく、名瀬港ふ頭に血液を投下するため悪天候の中を低空飛行していたという。
式典では、黙とうの後、奄美大島JCの伊東真之介理事長が「この出来事を語り継ぎ、献血の重要性と命の尊さを伝えていく」と決意を述べた。安田壮平・奄美市長は祭壇に向け「人命救助に殉じた崇高な行為を島民は決して忘れない」と呼びかけ、海自第1航空群司令の赤岩英明海将補は「我が国の平和と独立を守るため、日夜、訓練に励む」と誓った。
例年行われている同基地所属の哨戒機による慰霊飛行は、荒天のため見送られた。