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鹿児島県 乾田直播に初挑戦 鹿浦小子ども育成会など約50人が稲刈り 相次ぐ台風乗り越え、収穫の喜び 徳之島・伊仙町
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鹿児島県 乾田直播に初挑戦 鹿浦小子ども育成会など約50人が稲刈り 相次ぐ台風乗り越え、収穫の喜び 徳之島・伊仙町

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 【徳之島】徳之島で初めてとなる「乾田直播(かんでんちょくは)」による稲作体験プロジェクトの稲刈り作業が30日、伊仙町阿三の「田んぼの広場」であった。同町立鹿浦小学校区の鹿浦子ども会育成会やNPO法人徳之島虹の会、地域住民ら約50人が参加。相次ぐ台風襲来にも負けずこぎつけた黄金色の稲を刈り取り、約4か月半にわたる試行錯誤の成果を喜び合った。

 乾田直播は、乾いた田んぼに種もみを直接まき、その後水を張って育てる栽培方法。育苗や代かき、田植えなどの工程を省くことができ、省力化につながる米作りの技術として注目されている。徳之島では1970年代以降の減反政策などにより水田が姿を消しており、今回の乾田直播の試行は歴史的にも初めてとみられる。

 プロジェクトには、鹿浦子ども会育成会(徳永しずか会長)と徳之島虹の会(政武文理事長)の会員、地域の大人らが参加した。4月12日には約70人が約8㌃の田んぼの広場に、うるち米ともち米を6対4の割合で直接播種。その後、近くの用水路から水を引いて栽培。水稲栽培指導の専門家福山祐二さんがボランティアでアドバイスした。

 中でも大きな課題となったのが雑草対策だった。暑さの中、参加者らは約10回にわたって除草作業に取り組んだほか、スズメによる食害を防ぐため防鳥ネットの管理にも追われた。台風18号など相次ぐ台風の襲来もあったが、稲は「まずまずの作柄」ながら、無事に成長し、収穫期を迎えた。

 この日は台風一過の青空の下、児童や保護者、虹の会関係者らが鎌を手に稲刈りに挑戦。慣れない作業に苦戦しながらも、収穫適期を迎えたうるち米を約半日かけて刈り取った。刈り取った稲束は近くの公民館施設で掛け干しされた。生育の遅いもち米は後日収穫する予定で、全体で約300~400㌔の収穫を見込んでいる。

 収穫した米は、おにぎり作りや餅つきなど〝食農一貫体験〟に活用する。虹の会の美延睦美事務局長(63)は「自分たちで育てた米を食べることで、食と農について学ぶ機会にしたい」と話す。来年の収穫が順調なら、鹿浦小の新校舎落成と創立記念式典で配る紅白餅にも活用する予定という。

 鹿浦小5年の永吉凜君と中博瀬君は「除草や稲刈りなど、米作りの大変さを知った。これからはご飯を一粒も残さないように食べたい」と笑顔で話した。

 育成会の徳永会長(39)は「日頃、目にする機会が少ない稲作を体験できて良かった。バッタやスズメ対策、地元の方々の水やりなど、多くの人の協力に感謝したい」と振り返った。