なにもかもが大体懐かしい!? 2009年の鹿児島市内……17年落ちバスウォッチの顔ぶれを振り返る
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ひと昔をちょっと過ぎたくらい寝かせたバスの写真。どんな車が写っているのか、プロファイルを今一度確かめながら、あの頃のバスシーンを振り返ってみた。文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWebギャラリー内に、鹿児島市内バスウォッチ2009の写真があります)
ひと昔をちょっと過ぎたくらい寝かせたバスの写真。どんな車が写っているのか、プロファイルを今一度確かめながら、あの頃のバスシーンを振り返ってみた。
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWebギャラリー内に、鹿児島市内バスウォッチ2009の写真があります)
今回掘り出した写真の撮影年代と場所は、2026年現在から約17年前、2009年1月の鹿児島市内。当時は九州新幹線が全通していない、鹿児島中央〜新八代間の部分開業の時代だ。
同年1月頃といえば、鹿児島へ行くには熊本もしくは大分で乗り換えが必要だったものの、青い車体の寝台列車(ブルートレイン)を使って東京〜九州間をアクセスできた最後のシーズンでもあった。
鹿児島市内の鉄路の玄関口である鹿児島中央駅を思い起こすと、現在の駅正面に建っているビルがまだなく開放的。
新幹線のホーム端から桜島の天辺が見えたほか、赤い壁のデザイン駅舎の前に大階段があったのも、今やスッカリ懐かしい景色へと変わってしまった。
そんな時代背景の下に訪れた鹿児島市内で、当時は何気なく撮ったバスの写真。既にデジタル写真へと移行していた頃合いで、画像データを掘り出してみて、どんな車が写っているのかを確かめていこう。
鹿児島散策中のスナップ写真のうち、バス車両が写っていたものが十数枚あり、うち車両のプロファイルが分かったものが9台だった。車両の所属バス事業者は南国交通、鹿児島交通、鹿児島市営バスの3者。
車両を年式が古い順に並べていくと……
【1】日野ブルーリボン(南国交通・1992年式)★
【2】日産ディーゼル スペースランナー+富士重工車体(鹿児島交通・1994年式)
【3】日産ディーゼル スペースランナーJP+富士重工車体(鹿児島交通・1995年式)
【4】三菱ふそう 初代エアロスター(鹿児島交通・1995年式)
【5】いすゞキュービック(南国交通・1995年式)★
【6】日産ディーゼル スペースランナー+西工58MC車体(鹿児島交通・1996年式)★
【7】日産ディーゼル スペースランナー+西工96MC車体(鹿児島交通・1997年式)★
【8】三菱ふそう 二代目エアロスター初期型(鹿児島市営バス・1998年式)★
【9】三菱ふそう 二代目エアロスター初期型 ナンバー違い(鹿児島市営バス・1998年式)★
……のラインナップが揃った。末尾に★が付いているものは2ケタナンバー(鹿児島22)。
【3】が幅2.3mクラスの中型路線車であるのを除いて、ほか8台全てが幅2.5m・長さ10.5mクラスの大型路線車だった。
新旧すべて1990年代に製造された車で、2ケタナンバーで登録されているものが6/9台とかなり多い点は、さすがに撮影から17年という歳月を感じさせる。
とはいえ当時としては車齢11〜17年くらいの、どの地域でもごく普通に使われる“現役世代”の車両で固められていたと言えそうだ。
また、LED方式の行先表示器を装備しているのは【8】と【9】のエアロスター2台のみで、他は巻き取り式のアナログ方向幕が付いている。
車両前面のデザイン(顔立ち)に注目した場合、一部の車種は2026年現在もよく似た、もしくは同じスタイルの車が活躍している様子を各地で見かけることがあり、そのため顔ぶれはあまり今と変わっていないように思えるかもしれない。
確かに似た顔を持つ同系列の車は存在するのだが、細かな型式やバリエーションを基準にすると、2009年当時の写真に写っている車は世代が一つ二つ前のタイプになるため、共通部分があるとすれば、あくまで顔だけという感じになる。
全国的に1990年代に製造された現役のバス車両自体がかなり減ってきており、全く同じタイプの車を今見ようと考えた場合、探すのに苦労の一つや二つ軽く重なったり、そもそも無理な話だったりする可能性も大いに有り得るわけだ。
いつもながらデジタル写真は劣化しないため、昨日撮ったような色調のまま残っているにせよ、写っているものを観察してみれば、やはり経った年月なりの“懐かしさ”がしみじみ伝わってくる。