情報読み解き課題解決を オープンデータ活用目指し研修 徳之島の樟南第二高
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インターネットなどを通じて容易に利用できるよう公開されている「オープンデータ」の活用に焦点を当てた研修が15日、鹿児島県天城町の樟南第二高校(東良治校長、生徒197人)であった。同校の2、3年生約130人が受講。サイバー大学の勝眞一郎教授(62)を講師に招き、情報を読み解き、地域課題の解決に役立てるためのこつやノウハウを学んだ。研修は県大島支庁が進める「奄美群島オープンデータ利活用啓発事業」の一環。2025年度に始まり、これまでに群島内7高校で実施している。勝教授は奄美市名瀬出身。県のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進アドバイザーを務めている。
生徒らは前年度から総合的な探究の時間を利用してエコツーリズムをテーマに地域課題の解決に取り組んでおり、今回の研修は探究活動に加えて将来のオープンデータ利活用の促進が目的。
オープンデータは国や地方公共団体などが保有する数多くのデータのうち、「誰でも」「無償で」「二次利用が可能」「広く公開されている」などの条件を満たしたものを指す。近年は機械判読できるデータ形式での公開が進み、AI(人工知能)導入の普及を追い風に、さらなる利便性の向上が期待されている。
勝教授はオープンデータの概要を説明した後、県や県内市町村のさまざまなオープンデータが公開されているサイトを紹介。月ごとに公開されている県食品営業許可のデータを事例に、「新規開店した店が分かるので、調理器具や食材の営業に役立つ」などの活用例を示した。
さらに主観や固定観念ではなく、客観的で偏りのないデータに基づいた意見やアイデアが説得力を持つことについて「データは人を動かす」と強調。生成AIの普及で容易になったデータの集約やグラフ化なども効果的に活用することを勧めた。
一方で、生成AIの弊害として、思い込みや偏ったデータが原因で誤った情報が生み出され、拡散される危険性にも言及。「誤った情報に振り回されないためにも、信頼できるデータを自身で読み解く能力を身に付けて」と呼び掛けた。
受講した生徒は「進学する専門学校のことを調べる時など私もオープンデータを知らず知らずのうちに活用していた。将来は島で公務員になるのが夢。情報を活用できるスキルを意識的に高めて地域に貢献したい」と話した。
同研修は9月に喜界高校でも実施予定。