世界的奏者のおじが愛した鹿児島の小さな離島「第二の故郷になった…」 ジャンベ奏者のセク・ケイタさんがギニアに帰国 硫黄島で1年9ヵ月演奏指導
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鹿児島県の離島、三島村の「ジャンベ国際交流員」セク・ケイタさん(45)=ギニア出身=が、1年9カ月の硫黄島滞在を終え、帰国した。アフリカの伝統打楽器ジャンベの世界的奏者で村と深い交流があった故ママディ・ケイタさんのおい。演奏指導のほか村の行事や農作業にも参加し、「みんないい人で、三島村が第二の故郷になった」と語った。セクさんは幼少期からジャンベに親しみ、19歳からママディさんに師事。2024年7月から村と楽器指導の委託契約を結び、硫黄島に住んだ。「みしまジャンベスクール」で週2、3回、レッスンを担当。当初25年3月までの契約だったが、指導が好評で1年延長となった。曲の背景にある物語を教えることを意識し、「たたくだけだったら、ただの音。曲が何を表現しているのかを知らないといけない」と力を込める。
島では伝統の硫黄島八朔(はっさく)太鼓踊りにも参加し、畑や牧場で作業も手伝った。「畑もあり、牧場もあるのがギニアの田舎に近かった。八朔太鼓踊りでは興味深い体験ができた」と振り返る。三島硫黄島学園の英語や国語の授業にも参加し、子どもたちと交流した。中村真人校長(57)は「フレンドリーで島民から『セクさん』と呼ばれ愛されていた。いなくなるのは子どもも寂しいはず」と話す。
3月25日の出国を前に、硫黄島の三島総合開発センターで指導してきた留学生とともに発表会に臨み、5曲を披露した。「ママディが長く交流してきたように、チャンスがあればこれからも三島村の人たちと交流していきたい」と話した。