ノネコ管理、おおむね計画通り ロードマップ推進評価 奄美大島 森林域での繁殖など課題
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環境省は4日までに「奄美大島における生態系保全のためのノネコ(野生化した猫)管理計画」ロードマップの推進評価を発表した。2025年度までの各機関の取り組み状況に関して、「森林域からの排除」および「ノネコの発生源対策」は、ともにおおむね計画通りに進んでいると評価。一方で、森林域で確認される繁殖やトラップシャイ(わなを忌避(きひ)する個体)の対応、捕獲困難な未手術ノラネコへの対応など、新たな課題の対策についても今後検討を重ねる。同計画は同省、鹿児島県、奄美大島5市町村が共同で策定し、計画を実現するためのロードマップを作成した。計画期間は18~27年度。評価項目は①希少種生息域(森林内)からのノネコの捕獲排除②ノネコの発生源対策③ノネコ管理計画全体の評価の見直し―の三つで、25年度奄美大島のノイヌ・ノネコ検討会で計画の推進状況を評価した。
①の捕獲排除では、18~25年度末までの間に783匹を捕獲。25年度においては55匹を捕獲し、毎月のノネコ識別個体数は40~70匹で推移している。ノネコの生息が確認されていないエリアでの捕獲を省力化することで全島での捕獲体制を確保した。捕獲後の譲渡は、実施要領の点検、見直しも実施したことから「目標はおおむね達成できた」とした。捕獲事業開始から現在まで、すべての捕獲個体(収容中の死亡個体を除く)を譲渡している。
②の発生源対策について、26年3月末時点で集落地区全体のノラネコの生息数は1168匹、そのうち不妊去勢済み個体は1100匹(94・2%)。飼い猫で外飼い猫の不妊去勢率は96・8%、マイクロチップ装着率は77・5%。「おおむね条例の順守が図られている」と評価したものの、飼い猫の完全室内飼いは60・5%であることから、「飼い猫条例への理解に課題が残る」とした。
市街地地区における適正飼養の推進は、奄美市市街地(名瀬、赤木名)では、確認されているノラネコ401匹のうち、不妊去勢済みは379匹(94・5%)。外飼い猫の不妊去勢率は97・6%で、飼い猫におけるマイクロチップ装着率は85・7%だった。瀬戸内町市街地(古仁屋)では43頭が確認され、不妊去勢済み28匹(65・1%)。外飼い猫の不妊去勢率は85・7%、飼い猫のマイクロチップ装着率は66・6%で、奄美市と共に「おおむね条例が順守されている」と評価した。一方、「飼い猫条例の周知、啓発を引き続き行う方針を示し、捕獲困難な未手術ノラネコへの対応も課題」とした。
③の管理計画評価見直しについては、トラップシャイへの対策、検討を進めるとしている。