鹿児島県 収穫期の「瀬戸内パッション」 生産量見込みは37㌧ 果実落下ほぼなし
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瀬戸内町では生産者の組織化で研修などを通しパッションフルーツの栽培技術向上を図っている。高品質の果実生産で、「瀬戸内パッション」の地域ブランドを確立。今月上旬から収穫に入っているが、台風6号による果実の落下被害はほとんどなく、生産量は前年を4㌧上回る約37㌧を見込む。町農林課によると、栽培面積は約2・8㌶(前年比0・2㌶増)、30戸(同2戸増)の生産農家が取り組んでおり、こうした農家でつくるのが瀬戸内パッションブランド産地協議会(山下重之会長)。PR用のリーフレットを発行しており、この中では皇室献上品であることや品質とブランドを守るために同産地協の設立を記載。さらにβカロテン、カリウムが特に豊富な栄養価、おいしい食べ方も写真を通して分かりやすく伝えている。
収穫後の出荷販売は個販、地元イベント開催時の販売など生産者それぞれで行っているが、産地協で一体的に進めているのが品質の良いパッションフルーツ生産へ栽培技術向上のための取り組み。品質分析、園地巡回、研修などを行っており、7月中旬頃まで続く収穫後には研修を予定している。
心配された台風被害は、奄美市ではハウスを被覆するビニールを外したことで果実の落下が相次いだが、強度ハウスを導入している瀬戸内町はビニールを被覆したままにした。町農林課によると、強風による落果は「ほぼなかった」という。ただしビニールの破れといった被害を16戸の農家で確認。ハウス内に入り込んだ風で果実にすり傷が生じたり、雨にさらされたことで病気が入ったのも一部で見られた。それでも生産量の当初見込みには大きな影響はない見通し。糖度など仕上がりを確認する品質調査は来週予定している。
町内では贈答用として人気の産地協特製の化粧箱入りだけでなく、手頃な価格で販売されているビニール袋入りも出回っている。産地協発行のリーフレットでは「甘く華やかな香りで、すがすがしい酸味のある果実が特徴」とPRする。