鹿児島県 バス好き少女へサプライズ しまバスがプレゼント 奄美市で誕生日祝うツアー
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大好きなバスに乗って誕生日を祝福したい――。奄美市で路線バスを運行する「しまバス」(岩崎勇登代表取締役社長)は13日、2歳の誕生日を迎えた少女の願いをかなえるバスツアーをプレゼントした。少女と家族3人が貸し切りバスに乗り込み、市街地を周遊したり、本社を訪れて節目を祝うなど特別な1日を満喫。会社や社員の粋な計らいに笑顔を弾ませた。誕生日を迎えたのは、同市名瀬平松町在住のガルシア・ベアトリス・イサベルちゃん。ベアトリスちゃんは毎週末、母の向日葵(ひまわり)さん(32)とバスでお出掛けするほどのバス好き。向日葵さんは「営業時間外でもいいので、バスで誕生日が祝えないか」と以前から思案していた。
きっかけは、しまバス宛に送ったメール。目にした社員が上司に相談し、「心に響く誕生日にしてあげたい」とサプライズを仕掛けた。
この日は、父のリコ・ガルシア・オネリス・ダニエルさん(36)ら家族3人が招待された。用意した路線バスには「お誕生日おめでとうツアー」と書かれたステッカーが貼られ、勤務歴30年の中原勝正さん(70)の運転で同朝仁町にある車庫を午前10時頃に出発。朝仁海岸から市街地を回って乗車を堪能し、本社へと向かった。
本社では、手作り横断幕と歌がお出迎え。社員からは誕生日ケーキや無料パスなどのプレゼントがあり、行き先案内の電光掲示板や乗降ブザーの体験機器も気に入った様子で触れていた。
車庫に戻ったガルシアさんは「会社の寛大さには感謝しかない」と謝意を述べ、向日葵さんは「人生でこんな素晴らしい日はない。(近く出産予定で)次は弟と一緒にバスが楽しめれば」と笑顔で話した。
企画課の幾田耕課長は「社員にとってもいい機会になった。紋切り型の経営ではなく、バス会社にもアイデアや懐の深さがあることを知ってもらえれば」と強調。勝村克彦社長代理は「子どもへの提案や関わり方が課題だった。バスを好きになる環境づくりとして、これからもさまざまな企画に取り組んでいければ」と話した。