大島紬の価値を再認識 呉服販売店が奄美大島で産地研修 染織などの体験も
📰 全文
中部地方を中心に呉服販売で37店舗を展開する、ほていや(本社・愛知県、猪飼千壽子社長)の社員ら14人が8日、本場奄美大島紬の産地研修のため鹿児島県奄美大島を訪れた。職人による泥染めや機織りなどを見学、一部の工程を体験し、多くの職人の手により、いくつもの工程で製造される大島紬の価値を再認識した。同社は大島紬を看板商品として扱い、販売に力を入れており、年間約1千反を販売している。研修は製造工程などを現地で学び、そこで得られた知識や経験を販売に生かすことが目的。入社4年目の社員らを対象に毎年奄美大島で実施している。
初日は龍郷町戸口の金井工芸で泥染めの様子などを見学したほか、染色体験としてオリジナルのストール作りに取り組んだ。同社宝飾部門の社員らは夜光貝によるアクセサリー作りを体験した。
社員の久保敦貴さん(25)は「大島紬の製造工程など座学での知識はあったが、実際に現地で見て、体験して気付くことも多い。職人の魂というか、思いも産地で感じ取って、今後の販売の仕事に生かせたら」などと話した。
研修に同行している同社の猪飼マリナ取締役は「研修を通じて知識を得るだけでなく、現地で職人の方と触れ合い、その苦労を知ることで、伝統を守り、未来につないでいく売る側の責任といったものも感じてもらえたら」と期待した。
同日は奄美市名瀬の田畑絹織物で機織りなども見学。最終日の9日は同市名瀬の本場奄美大島紬協同組合を訪問する。