「盗撮防止ミラー」JR鹿児島中央駅のエスカレーター側面に設置…振り返らなくても背後の動きを確認可能
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鹿児島県警とJR九州は、鹿児島市中央町のJR鹿児島中央駅のエスカレーターの側面に後方が確認できる特殊なミラー(縦33センチ、横23センチ)を県内で初めて設置した。県内の盗撮などの相談件数は高止まりしており、県警は「(ミラーが)抑止力になることで、盗撮や痴漢の被害をなくしたい」と対策に役立てる。(関理一郎)このミラーはカーブミラーなどで用いられる凸面鏡のように、通常の鏡より広範囲を映すよう加工されている。自身の足元まで映り、振り返らなくても背後の人の動きを確認できる。これまでに、JR博多駅(福岡市)や埼玉高速鉄道・浦和美園駅(さいたま市)などに取り付けられている。
開発したコミー(埼玉県川口市)によると、2025年6月、JR静岡駅など静岡県内の4か所に設置したところ、同年6~12月の盗撮での摘発は2件(前年同期比23件減)と大幅に減少。同社の担当者は「通過するときにミラーを見る人が多く、盗撮を抑止する効果が期待できる」と話す。
鹿児島県警に昨年1年間で寄せられた相談件数は、盗撮が109件(前年比9件減)で、痴漢は60件(同2件増)と高水準で推移している。特にスマートフォンを使った盗撮が多いという。
県警とJR九州は3月10日までに、このミラーを鹿児島中央駅東口のエスカレーターや駅構内の階段など計6か所に設置。「盗撮は犯罪だ!!」などと警告するポスターも添えた。周囲の目を意識させ、盗撮や窃盗などの犯罪行為を思いとどまらせる狙いがある。県警は効果を検証して他の場所への設置も進めたい考えだ。
県警生活安全企画課の大園聡嗣課長補佐は「駅を利用する女性や子どもを犯罪から守りたい」と力を込めた。