米軍ミサイル装置「タイフォン」「ハイマース」4カ月展開 日米共同訓練、海自鹿屋航空基地に6~10月
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防衛省統合幕僚監部は22日、米国の多国間軍事演習「バリアント・シールド」に自衛隊が6月22日から7月1日に参加すると発表した。鹿児島県鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地に展開する米軍の中距離ミサイル発射装置「タイフォン」と高機動ロケット砲システム「ハイマース」は9月の日米共同訓練「オリエント・シールド」でも使った後、10月中旬まで鹿屋基地に置く予定であることを明らかにした。バリアント・シールドは日本とハワイ州、グアム島周辺で実施。鹿屋基地ではハワイ州とワシントン州の米部隊最大70人が対艦戦闘訓練をする。鹿屋基地のほか、奄美市と龍郷町でも陸上自衛隊300人、米海空軍20人が訓練する。
タイフォンとハイマースはC17輸送機で鹿屋基地まで運ばれる。バリアント・シールド後は自衛隊との情報交換などに使い、オリエント・シールドを終えた後、10月中旬をめどに在日米軍基地へ撤収するという。
鹿屋市と鹿児島県は発表を受け、安全対策の徹底や訓練後の速やかな撤収、事件事故発生時には国の責任で対応することなどを求める文書を国に出した。
同市は、基地関係者や町内会長らでつくる基地関係連絡協議会を29日に臨時で開き、九州防衛局から説明を受けると発表した。
塩田康一知事は「住民の安心・安全確保や訓練地域の市町村の理解が最も重要。国は県の要請を踏まえ対応してほしい」とのコメントを出した。
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陸上幕僚監部は22日、米海兵隊との訓練「レゾリュート・ドラゴン」を九州・沖縄で6月20〜30日に実施すると発表した。鹿児島市の谷山港、志布志市の志布志港を使うことも明らかにした。両港での日米共同訓練は初めてとみられる。
訓練に自衛隊約7300人、米軍約2300人が参加する。谷山港では、弾薬を搭載した車両や12式地対艦誘導弾の車両を自衛隊海上輸送群の船舶「にほんばれ」に積み、奄美市の名瀬港に運ぶ。志布志港では補給品コンテナを同輸送群の「ようこう」に載せ、同じく名瀬港に向かう。両船舶が参加するのは初めて。
県内で使用が予定されているのは3港のほか、陸上自衛隊奄美駐屯地、瀬戸内分屯地、徳之島。米軍約40人が奄美駐屯地と徳之島の訓練に参加し、輸送や攻撃用のヘリコプターで離着陸訓練などをする。
奄美大島では陸自と米軍の無人偵察機を使った情報収集訓練もある。徳之島でも無人偵察機を使うほか、米軍の半潜水型無人艇「ALPV」による物資輸送も予定されている。