クルーズ船が沖永良部島に寄港 定期船など同じ港寄港 小型ボートで上陸 地震発生も落ち着いて対応 観光楽しむ 鹿児島県
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【鹿児島県・沖永良部】クルーズ船「ハンセアティック・インスピレーション」が20日、和泊町の伊延港に寄港した。この日は、沖縄行きと鹿児島行きの定期船2便と貨物船が同じ港に寄港するため、クルーズ船は沖合で停泊。乗客らは小型ボートで上陸し、島内観光を楽しんだ。船は総トン数1万5650㌧で、全長138㍍、幅22㍍。乗員乗客約400人で、台湾から北海道へ向かう旅程で立ち寄った。
午前7時に伊延港に寄港後、沖縄行きの定期船の寄港時刻に合わせて沖合へ移動。クルーズ船に備えてある小型ボートで上陸した乗客らは、徒歩で周辺を散策したり、バスツアーで昇竜洞などを見て回ったりした。
クルーズ船の入港手続き等の代理店業務を行う㈱共進組によると、離島においては天候等の影響によって定期船とクルーズ船の寄港地が重なる場合があり、クルーズ船の寄港を中止する事例があったという。
今回、各船舶が伊延港に寄港することが予測されたため、共進組の職員がボートの上陸場所を事前に確認。地元の運送代理店や観光業者などと連絡を取り合い、寄港が可能となった。
午前11時46分頃、和泊町で震度4の揺れを観測する地震が発生したが、陸にいた乗員や通訳スタッフらが声を掛け合いながら周辺の安全を確認。ボートで上陸した乗客らは、落ち着いて島内観光を楽しんでいた。
イギリスから来たローズ・メアリーさん(73)は「揺れが大きくて、収まるまで壁に手をついて動けなかった」と驚いた表情。2時間ほど周辺を散策したとし「近くのビーチまで行ってきた。花やチョウがいっぱいで、とてもきれいな島」と笑顔を見せた。
共進組の黒木猛さん(54)は「離島においては定期船や貨物船の寄港が優先。島民の理解がなくてはクルーズ船の寄港はできない。今回、急きょボートで上陸することになったが、乗客に沖永良部島の自然や文化を楽しんでもらえてよかった」と話した。