鹿児島県警の不祥事疑惑巡る審査会に文書を黒塗りで提示 県公安委の対応「甚だ遺憾」と批判 条例は「拒否禁止」
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鹿児島県警の不祥事隠蔽(いんぺい)疑惑に関連する公文書開示請求を「不開示」とした県警の決定の妥当性を審議する県の審査会が、県警を管理する県公安委員会に文書の提示を求めたのに対し、同委が文書を一部黒塗りにして示したことが分かった。県条例は「審査会の提示要求を拒んではならない」と定めている。審査会の答申書は、「不開示」とした県警の決定は「妥当」としたものの、付帯意見で一部黒塗りにした対応を「甚だ遺憾」と批判した。答申書は3月26日付。請求者は本紙で、県警が2024年4月、福岡市のインターネットメディア「ハンター」を元巡査長の地方公務員法(守秘義務)違反事件の関係先として家宅捜索した際の「捜索差押許可状」の開示を求めた。県警は押収物を端緒に同年5月、複数の不祥事と隠蔽疑惑を内部告発した県警元部長を国家公務員法(守秘義務)違反容疑で逮捕。本紙は請求理由で「捜査は『告発つぶし』との指摘があり、検証が必要」などとした。
鹿児島県警の不祥事隠蔽(いんぺい)疑惑に関連する公文書開示請求を「不開示」とした県警の決定の妥当性を審議する県の審査会が、県警を管理する県公安委員会に文書の提示を求めたのに対し、同委が文書を一部黒塗りにして示したことが分かった。県条例は「審査会の提示要求を拒んではならない」と定めている。審査会の答申書は、「不開示」とした県警の決定は「妥当」としたものの、付帯意見で一部黒塗りにした対応を「甚だ遺憾」と批判した。
答申書は3月26日付。請求者は本紙で、県警が2024年4月、福岡市のインターネットメディア「ハンター」を元巡査長の地方公務員法(守秘義務)違反事件の関係先として家宅捜索した際の「捜索差押許可状」の開示を求めた。県警は押収物を端緒に同年5月、複数の不祥事と隠蔽疑惑を内部告発した県警元部長を国家公務員法(守秘義務)違反容疑で逮捕。本紙は請求理由で「捜査は『告発つぶし』との指摘があり、検証が必要」などとした。
県警は「許可状は、刑事訴訟法などが情報公開の対象外と定める『訴訟に関する書類』に当たる」と不開示を決定。本紙は県公安委に審査請求し、同委は県情報公開・個人情報保護審査会(会長・黒沢佐和美弁護士)に諮問した。
答申書によると、県公安委は、許可状の原本は県警が鹿児島地検に送致したとし「写し」を一部黒塗りで審査会に示した。元部長の公判が始まっていない▽警察庁や検察庁とも協議した-ことなどを黒塗りで提示した理由に挙げた。
審査会は「委員は守秘義務があり、秘密が漏れることはあり得ない」と強調。付帯意見で「真摯(しんし)な協力がなく、十分な心証を形成できないまま答申せざるを得ないことは甚だ遺憾だ」と批判した。
公文書開示に詳しいNPO法人「情報公開クリアリングハウス」(東京)の三木由希子理事長は取材に「県公安委の対応は審査会の権限を軽視しており、極めて問題だ」と指摘した。
審査会は答申書を近く公表する。(湯之前八州)