支援シート活用し不登校対応強化 多面的視点で児童生徒理解深める 奄美市教委研修会
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2026年度第1回奄美市児童生徒支援シートに関する研修会(奄美市教育委員会主催)が8日、鹿児島県奄美市名瀬の奄美川商ホールであった。市教委が昨年度から進める不登校対策事業の一環で実施され、生徒指導担当教諭ら約50人が参加。専門家の指導を受けながらグループごとに仮想事例を検討し、児童生徒の理解と実践的な支援方法について学んだ。市教委によると、同市の2025年度の30日以上の長期欠席者は小学校101人、中学校105人。このうち不登校者は小学校43人、中学校54人だった。
市教委は25年度から「あまみ不登校対策プロジェクト」を始動し、今年度は①取り組みの継続とさらなる充実②児童生徒理解・支援シート活用に関する研修の充実③校内教育支援センター(SSR)の設置④「SOSの受け止め方」に関する研修の充実―などを柱に取り組む。
この日は支援シートの活用に関する研修を実施。参加者は鹿児島大学教職大学院の関山徹教授の指導を受けながらグループに分かれて意見を交わし、実践的な支援方法を検討した。
関山教授は「不登校児童生徒の理解と関わり―多面的アセスメントと段階的・協働的な支援―」をテーマに講話。児童生徒の状況を生物学的要因、心理学的要因、社会的要因の3側面から捉える「BPSモデル」による多面的な評価方法などを紹介した。
関山教授は「心理的要因や学校の要因に加え、子どもの変化に早く気付くことは、不登校や別室登校の児童生徒を増やさないだけでなく、子どもたちがよりよい学校生活を送ることにもつながる」と話した。