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鹿児島県 クロウサギ農作物被害 対策マニュアル第2版作成 正しく理解し「共生」 大島支庁
政治 奄美新聞 👁 1

鹿児島県 クロウサギ農作物被害 対策マニュアル第2版作成 正しく理解し「共生」 大島支庁

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 奄美大島・徳之島の固有種で、国の特別天然記念物・国内希少野生動植物種に指定されているアマミノクロウサギ。世界自然遺産に登録された両島の生物多様性を象徴する存在だが、一方で地域経済を支えるタンカンやサトウキビに食害を与えている。正しく理解し「共生」を図ろうと、農作物被害対策や活用できる補助事業など掲載のマニュアル第2版が作成された。

 アマミノクロウサギ対策会議、県大島支庁農政普及課、奄美群島農政推進協議会の発行。大島支庁では2017年度に環境省、鹿児島大学、市町村、県の関係課・室で構成する対策会議を設立し、22年3月に「アマミノクロウサギ農作物被害対策マニュアル」を、25年3月に簡易版マニュアルを策定し掲載内容の周知に取り組んでいる。

 新たに作成のマニュアル改訂版について農政普及課の白石靖裕課長は「マニュアル作成以降、被害が増えている。直近の生息状況や農作物被害、侵入防止用の柵など被害対策にかかわる新たな知見、活用できる補助事業など広く伝えるため」と説明する。350部作成。市町村へ配布しており、市町村から生産者に配布できるが、数に限りがある。そこで大島支庁のホームページ(HP)に掲載しており、HPを通し内容が確認できる。

 被害対策として紹介しているのが、専用侵入防止柵(金網柵、ワイヤーメッシュ柵、ポリエチレン製ネット柵)、電気柵、幼木保護(突起シート、管を使いビニールで幼木を囲むなど)。大和村では補助事業で金網柵の設置が進められているが、その取り組みも写真を使い分かりやすくまとめている。対策に活用できる主な事業、問い合わせ先(農作物被害対策、生態・生息状況)の掲載もあり、役立ちそうだ。

 なお、タンカン園に設置されたセンサーカメラにより、年間を通じてクロウサギの出現が確認されたが、特に11~2月に多く出現していることが判明。この時期にはタンカンの葉や樹皮の食害が多発する。サトウキビ畑では年間を通じて葉や茎を採食することが分かっている。