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鹿児島県 新たな誘殺数 伊仙町100匹と集中 前回の2倍と急増 取り残された寄主植物存在 セグロ危機
総合 奄美新聞

鹿児島県 新たな誘殺数 伊仙町100匹と集中 前回の2倍と急増 取り残された寄主植物存在 セグロ危機

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 県は28日、奄美地域でのセグロウリミバエ(主にウリ科の果菜類・果実の重要害虫)の確認状況を発表した。3月31日から今月20日まで1か月のまとめで、喜界町、龍郷町を除く新たに10市町村で計189匹を誘殺、前回まとめ(2月17日~3月16日)91匹の2倍と急増した。なかでも伊仙町が100匹と際立って多く、寄主植物の取り残しなどの影響とみられている。

 経営技術課によると、奄美地域に設置している調査用トラップ(わな)での誘殺数。週別では3月31日~4月13日186匹、14~20日3匹。今月中旬までがほとんど。

 市町村別にみた場合、前回(45匹)に続いて伊仙町が最多で、次いで天城町22匹、与論町19匹、徳之島町14匹、知名町13匹など。奄美大島は奄美市の9匹が最高で、他は2~1匹と少ない。奄美群島12市町村の中で喜界町のみゼロが続いている。

 島別で徳之島が多い傾向が続いているものの、3町の中でも伊仙町の誘殺数が際立ち、全体の53%と半分以上を占める。今月に入っての大幅増について農林水産省門司植物防疫所は「4月10日から数日間、(緊急防除が行われている)沖縄県から風が吹いている」とし、風による飛来で餌となる寄主種物の存在が誘殺につながったとみられが、伊仙町の数の多さについては「限られた区域のトラップに集中している。周囲に取り残された寄主植物があり、植防としては関係機関とともに誘殺地周辺の探索や防除を強化していきたい」と説明する。寄主植物の除去は野生化したものや不要なものを進めているが、家庭菜園(ウリ科やカボチャなど)については害虫防除を行わない場合、栽培の自粛を要請している。

 誘殺確認を受けて寄主植物除去以外の初動対応は、トラップや寄主果実の調査、ベイト剤や誘殺板等による防除が行われている。

 関係機関は「見慣れない病害虫や普段とは異なる農作物被害等を見つけた時は、最寄りの指導機関や植物防疫所、県病害虫防除所などに知らせてほしい」と呼び掛けている。

 なお、今回の誘殺数を含む初確認以降の合計は1627匹。幼虫の確認は7市町村のままで変動はない。