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「徳洲ジェット」奄美で初搬送 医師同行、患者2人が帰島 徳洲会グループ
総合 南海日日新聞

「徳洲ジェット」奄美で初搬送 医師同行、患者2人が帰島 徳洲会グループ

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 徳洲会グループ(本部東京都)がへき地医療対応の一環として導入した小型ジェット機「徳洲ジェット」が27日、鹿児島県の奄美大島、徳之島、喜界島の各空港に飛来し、名瀬徳洲会病院(奄美市名瀬)の入院患者2人の転院搬送を行った。いずれも健康状態から民間機での移動が困難で、古里での療養や看取りを目的とした、医師同行の帰島搬送。同機による患者搬送は全国2例目で、奄美群島では初めて。

 徳之島へ搬送されたのは同島在住の90代男性。ドクターヘリで奄美市内に救急搬送されたが、家族が古里で最期を迎えたいと希望。機内で酸素投与などを続けながら、徳之島徳洲会病院へ転院した。喜界島の30代男性も急性期治療を終えたが、民間機での移動が難しく、家族の意向を踏まえ同機で搬送。喜界徳洲会病院へ転院した。

 徳洲会グループは2024年に小型ジェット機を導入。都市部と離島・へき地間の医療者の移動手段として運用を開始した。その後、機内に簡易ベッドを設置するなど、患者搬送用に環境を整備。今年3月に福岡―羽田間で初めて患者搬送を実現した。今回が続く2、3例目となる。飛行時間は奄美空港から徳之島空港まで約25分、喜界空港までは約10分。費用はドクターヘリと同様、患者負担なしで運用される。

 患者搬送に同行した名瀬徳洲会病院の平島修副院長は、奄美ドクターヘリ運航調整委員としての立場からも、急患の島外搬送は手段が確保されている一方で治療後の帰島手段が不足している現状を指摘。「島外搬送を『連れていかれる』と表現する人もいる。ドクヘリの仕組みだけでは限界があり、患者の意思に沿った体制整備の必要性から導入を訴えてきた」と説明。「帰島搬送の実現は革新的な一歩。奄美の医療を大きく変える可能性がある」と述べ、取り組みへの期待を示した。