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徳洲ジェット、奄美初の転院搬送 重症患者2人 奄美空港から徳之島、喜界島へ 「帰すまでが医療」 鹿児島県
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徳洲ジェット、奄美初の転院搬送 重症患者2人 奄美空港から徳之島、喜界島へ 「帰すまでが医療」 鹿児島県

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 医療法人徳洲会・徳洲会グループは27日、グループ運用の小型ジェット機「徳洲ジェット」を使い、鹿児島県・奄美空港から徳之島、喜界島の両空港へ重症患者を転院搬送した。同ジェットの搬送は全国2例目で、奄美群島では初めて。関係者は「治療して帰すところまでが医療。島の医療を一歩前に進めることが大事だ」と期待を込める。

 ジェット機は、人手の足りない離島やへき地の病院へ派遣する医師や医療スタッフの移動手段として2024年4月に運用を始めた。患者を伴う医療搬送は福岡県から神奈川県の徳洲会病院へ運んだ事例に続き2例目。搬送にあたっては、必要な医療機器を持ち込むことで対応した。

 搬送したのは、徳之島在住の90代男性と喜界島在住の30代男性。2人は手術などのために県立大島病院にドクターヘリで運ばれ、一通りの治療を終えた後に名瀬徳洲会病院に転院していた。2人は現在も重症で、民間航空機では搬送ができない。患者家族の「生まれ育った場所で看取りたい」との強い希望から、それぞれの島へ帰す下り搬送を決めた。

 この日は早朝、ジェット機運用の拠点である大阪府の八尾空港を出発した。名瀬徳洲会病院の平島修副院長ら医師2人が同乗し、奄美市笠利町にある奄美空港に降り立った。

 徳之島在住の患者は、救急車で空港へ運ばれた。スタッフや救急隊員が患者をジェット機に移し替え、午前11時半頃に離陸。喜界島在住の患者は、折り返してきたジェット機で午後2時半頃に奄美空港を立ち、それぞれの島の徳洲会病院へ無事送り届けた。

 搬送にあたっては関係者が総力を挙げて話し合い、綿密に準備を整えてきた。高額な運航費はグループで負担する。平島副院長は「ニーズがあっての活動。カバーできることが徳洲会の強みでもある」と強調し、「(今後は)離島の病院が協力できるような、壁のない活動ができれば」と話した。

 グループでは今後、ストレッチャーを積載できるセスナ機の運用も計画中。10月頃をめどに導入を検討している。