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変わらぬ使命「奄美を守る」 一般に開放、2100人来場 開設7周年記念行事 奄美駐屯地、瀬戸内分屯地
事件・事故 奄美新聞

変わらぬ使命「奄美を守る」 一般に開放、2100人来場 開設7周年記念行事 奄美駐屯地、瀬戸内分屯地

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 開設7周年を迎えた陸上自衛隊奄美駐屯地(奄美市名瀬)と瀬戸内分屯地(瀬戸内町節子)の記念行事が26日、奄美駐屯地で開かれた。敷地が一般に開放され、雨が降る中、地域住民ら約2100人が来場。家族連れを中心に、模擬訓練や装備品を見学し、安全保障を担う隊員たちの姿に触れた。

 南西諸島の防衛力強化を目指し、2019年3月、奄美市と瀬戸内町に両施設を設置。奄美駐屯地では、奄美警備隊、中距離地対空誘導弾(中SAM)部隊、電子戦部隊など約420人、瀬戸内分屯地は地対艦誘導弾(SSM)部隊など約210人が置かれ、計約630人の隊員が配属する。

 式典では、三反園訓衆院議員や県議、群島内の首長、防衛団体関係者ら来賓が出席。今月21日、陸自・日出生台演習場(大分県)で行われた、10式戦車の実弾射撃の訓練事故を受け、国旗入場は弔旗で実施。観閲官を務めた奄美警備隊長兼奄美駐屯地司令の堀内高志1等陸佐(48)が哀悼の意を表した。

 続く式辞では、「戦後最も厳しいとされる日本の安全保障環境下で、奄美駐屯地、瀬戸内分屯地に課せられた使命は、少しも変わっていない。奄美群島各地域で受け継がれた歴史、文化、伝統、何よりもこれらを紡いできた皆さんを守ること」と強調。「引き続き訓練にまい進し、各種災害や災害派遣などに対応できるよう、能力の向上に努める」と力を込めた。

 式典後、自衛隊車両による観閲行進を実施。離島防衛を想定した模擬戦闘や格闘による近接戦闘、庁舎を使ったレンジャー隊員の「戦闘降下」なども披露された。

 駐屯地では、車両の乗車体験や装備品の展示、演奏ステージも開催。家族で来場した奄美市笠利町の登尾健介さん(34)さんは「奄美に自衛隊があることで有事、災害に安心感が持てる。息子が自衛官志望で良い経験になると思い訪れた」。長男の優乃心君(7)は「(車両に乗り)風が気持ちよくて楽しかった」と笑顔を見せた。

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 奄美駐屯地では27年度、電子戦部隊の増強ほか、航空自衛隊奄美大島分屯基地(奄美市笠利町)で新編予定の第57警戒隊(仮称)設置に伴い、一時展開していた移動式警戒管制レーダーを、常時運用へ変更を計画。同駐屯地は今後、情報収集や分析、有事の際の電磁波対応の強化とともに、航空機の監視や警戒など、さらなる防空任務の一翼を担う。