鹿児島県 野生イルカ間近で観察 古仁屋周辺海域 「尊重しながら共存大切」 体験プログラム 地元の親子参加 瀬戸内町
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環境学習活動として奄美の海と野生イルカを学ぶ親子自然体験プログラム(金子理恵代表)が主催する自然体験活動が、瀬戸内町古仁屋周辺海域で行われた。参加した地元の親子はサポートを受けながら泳ぎ、出会ったイルカを間近で観察。親子は奄美の海の豊かさを体感するとともに、自然や生き物の命について考える機会となった。10月4日にあり、古仁屋と嘉鉄に居住する親子10人(子ども6人、大人4人)が参加した。活動は奄美群島広域事務組合の「奄美群島の宝を次世代につなぐ助成事業」の採択を受けて実施。安全に楽しめるよう一般社団法人ゼログラヴィティ(清水地区にあるバリアフリー施設)が協力した。
金子代表によると、野生のイルカとの出会いを通じて、子どもたちが海や自然、生き物の命について学び、自然を大切にする心を育むことを目的に初めて開催。観察するだけでなく、参加した子どもたちが体験をクレヨン画などで表現する活動も取り入れた。参加者の中には泳ぎに不安のある子どもや保護者もいたため、安心して体験に参加できるよう、サポートスタッフ2人を配置したという。
親子で船に乗り込み海に出て、周辺で回遊するイルカを海の中で観察。イルカとの出会いの前と後に子どもたちが描いた絵を記録し、体験を通して感じたことや心の動きを振り返る機会とした。保護者アンケートも実施。「最初は2頭だったイルカが次第に増え、5~6頭ほどが泳ぐ姿を見ることができた。そして海に入ると、深い海の中を悠々と泳いでいくイルカたちの姿が見え、とても感動した」「野生のイルカとの出会いは本当に一瞬で、私たち人間の都合ではなく、自然の中で生きるイルカたちの動きに合わせて出会わせてもらうものなのだと実感した」。
今回の活動目的(奄美の海や野生イルカを次世代につなぐ)については「体験を通して、人間も野生の生き物も、同じ自然の中で暮らしているのだと改めて感じ、私たちの都合で自然をコントロールするのではなく、お互いの暮らしを脅かさず、尊重しながら共存していくことが大切なのだと思った」「イルカを通して、環境問題について考えるきっかけになると感じた」などが寄せられた。
体験をクレヨン画などで表現した子どもたち。「イルカが間近に見れてよかった。うれしかった」との喜びのほか、「イルカはうんちするんだなぁ。あんなに長くてお水みたいで白だった」という発見も刻まれた。
金子代表は「イルカを見つけた瞬間の笑顔や、イルカを心配する子どもたちの姿、他の参加者を思いやる様子も見られた。今回の活動を通して、野生の生き物への関心や命を大切にする気持ちを育むとともに、奄美の自然環境を守る意識の向上につながった」と振り返った。

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