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鹿児島県 危機的な言語・方言サミット 喜界町 「多様性保ち、社会の安定へ」 初日は基調講演や聞き比べなど
総合 奄美新聞

鹿児島県 危機的な言語・方言サミット 喜界町 「多様性保ち、社会の安定へ」 初日は基調講演や聞き比べなど

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 2026年度危機的な状況にある言語・方言サミット(奄美大会)・喜界島(文化庁、県、喜界町など主催)が10月31日、喜界町自然休養村管理センターで開幕した。奄美群島内外の話者や研究者らが集まり基調講演があったほか、言語・方言の聞き比べ、「シマユミタ」(喜界島方言)による狂言や踊りなども披露。文化の多様性に根差すとする言葉の在り方を考えた。大会は1日まで。

 サミットは、消滅の危機にある方言や言語の状況改善につなげることが目的で、該当地域の各取り組みなどを紹介。14年度の八丈島大会(同町主催)を皮切りに、15年度から、文化庁らが共催。奄美群島では与論町(16年度)、奄美市(19年度)、知名町(22年度)で開かれてきた。 

 オープニングでは、安田民謡教室の児童らがシマ唄を披露。「阿伝たかびら節」では、来場者たちが輪になり踊る姿も。シマユムタによる狂言の演目が続き、開会。初日は島内外から約300人が来場した。

 基調講演は、関西学院大学総合政策学部国際政策学科の今西祐介教授が行い、言語の普遍性と多様性を考察。14年から研究に取り組むシマユムタについて、名詞の省略が許容されないなど、言語的希少性を解説し、「非常に学術的価値の高い言語」と指摘。「言語は祖先・先輩からのプレゼント」と人々のアイデンティーに根差すとし、「言語の多様性を保全することが社会に安定をもたらす」呼びかけた。

 方言の聞き比べでは、喜界島3集落(小野津、上嘉鉄、島中)をはじめ、奄美群島、沖縄、北海道など国内15地域の話者が登壇。外出、帰宅時のあいさつなど日常のやり取りを想定。店員と客が異なる方言でやり取りも披露し、会場を楽しませた。 

 ほかにもロビーでは30余りのブースが設置され、国内外の言語・方言に関する継承活動の取り組み、研究事例などが紹介された。 

 1日はアイヌ語など危機言語や方言の現況報告、沖永良部・石垣、アイヌの言語・方言の表現披露がある。

                  ◇
 国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)は2009年、世界で約2500の言語が消滅の危機にあると発表。国内ではアイヌ語、八重山語、与那国語、奄美語、国頭語、沖縄語、宮古語、八丈語の8方言・言語を認定。東日本大震災の影響で、岩手・三陸の方言も危機的状況に相当とされる。

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