縄文人の狩猟、VRで疑似体験!?――奄美市笠利「宇宿貝塚史跡公園」リニューアル――幅24メートル壁面に暮らしの変遷投影、発掘体験も
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縄文から中世までの遺構を発掘時のままの姿で公開する鹿児島県奄美市笠利の「宇宿貝塚史跡公園」が22日、リニューアルオープンした。幅広い世代に楽しんでもらえるように、当時の人々の暮らしを体感できる仮想現実(VR)や大型スクリーン映像などデジタル化した展示を導入。自然と長年共生してきた奄美独特の文化発信にも力を入れた。宇宿貝塚は1933(昭和8)年に発見され、多数の土器や住居跡、埋葬跡が出土している。縄文、弥生、中世の三つの文化層が残る遺跡として、86年に国指定史跡となった。2004年には、遺構を屋根で覆う形で公園化された。
市は24年度にリニューアル工事に着手。老朽化した設備の改修に加え、縄文の狩猟や採集を疑似体験できるVRや、暮らしの変遷を幅24メートル、高さ3~4メートルの壁面に投影する映像を新たに設けた。発掘体験コーナーもある。総事業費は1億7861万円。
市教育委員会文化財課の喜友名正弥学芸員によると、奄美は本土が稲作中心になった弥生時代に入ってからも長期にわたり、縄文時代の特色の狩猟採集が続いた。自然の恵みと長年共生してきた珍しい地域とされ、展示ではこうした持続可能な生活様式も紹介する。リニューアルを記念し、26日まで入館無料。