遠隔検針で業務効率化期待 「水道スマートメーター」実証実験で報告会 奄美群島9市町村・NTT
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鹿児島県の奄美群島内9市町村とNTT西日本鹿児島支店、NTTテレコン九州支店が昨年8月から実施してきた「水道スマートメーター」導入の実証実験結果の報告会が29日、鹿児島市の自治会館であった。NTT側が同社の通信技術などを活用して安定した遠隔検針が実施でき、人材不足などが課題である検針業務の効率化に貢献できたと報告。また、水道使用状況などの検針データ活用により高齢者の見守りも可能で、具体的な運用方法やサービス内容などについては今後の検討課題と結論付けた。水道スマートメーターは、通信端末をデジタル式水道メーターに接続することで、水道使用量を自動的に記録、集中監視するシステム。従来、人が行っている検針業務の効率化のほか、漏水などの早期発見なども期待できる。
実証実験には奄美市、大和村、宇検村、瀬戸内町、龍郷町、喜界町、和泊町、知名町、与論町が参加。報告会には自治体の首長や水道事業担当者らが、オンラインも含めて参加した。
実験期間は昨年8月から今年9月末まで。9市町村計58戸の住宅などで、自治体ごとに5~14戸に設置したスマートメーターから水道使用量のデータを収集する方法で実施した。
台風の影響による通信障害に伴い一部でエラーが発生したものの、毎月設定された日時にデータを取得する「定期検針」と1時間ごとの水量を計測する「ロードサーベイ」とも、設置したメーターの99%以上で安定してデータを取得。NTT側は、人員不足と難検針箇所の解消、漏水検知の警報機能の活用などの有用性が確認できたと評価した。
会議に出席した安田壮平奄美市長は「業務効率化や難検針地の解消などが期待できる」と評価。一方、初期費用などの財源確保に伴う自治体の負担などを課題に挙げた。竹田泰典龍郷町長は「検針は高齢者の見守りも兼ねている。人の目がなくなることには不安もある」などと述べた。
NTTによると、国内では都市部での検針業務効率化を目指す東京都をはじめ、積雪などで冬場の検針が困難な北海道などで導入が進んでおり、今後は検針業務を担う人材不足などを背景に本格導入への動きが加速する見込み。NTTテレコン九州支店の中島伸樹支店長は「実証実験で台風などの影響の大きい奄美でも問題なく使用できることが確認できた。9自治体合同での実証実験は全国でも例がない。導入にはさまざまな課題があると思うが、NTTグループとして水道事業の持続性実現に向け全力で取り組んでいきたい」と話した。
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