鹿児島県 庭のフルクラエアが初めて開花 「まるで七夕飾り」 笠利町里・前島さん宅 高さ約20㍍も
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奄美市笠利町里の前島彰さん(85)は県職の獣医師として畜産振興に貢献したが、定年退職後の2000年から前田川沿いの自宅に居住している。芝生に覆われた広々した庭にはソテツ、熱帯植物などを植栽しているが、居住当初に植えたリュウゼツランの仲間・フルクラエア(斑入り)が今月、初めて開花した。高さは約20㍍もあり、まっすぐ高く伸びた花芽の様子は「まるで七夕飾り」のようだ。妻の壮子さん(82)によると、同様にメキシコなどが原産で、アガベ・アテナータとともに町内で熱帯植物を販売していた弟から購入し、庭に植えたという。
リュウゼツランの仲間は花を咲かせるのに長い年月がかかることから開花自体が珍しい。「葉が落ちることもなく、ほとんど手入れの必要のないまま自然の状態で育った」というフルクラエア。黄緑色の美しい斑入り葉を持つ大型の多肉植物で、中央から太いアスパラガスのような花芽が空に向けて伸びている。「8月に入ってから花芽がどんどん伸び始めた。土台の葉は四方に広がり色が華やかだけに、どのような花が咲くかとても楽しみだった」と壮子さん。
台風の発生・接近が相次いでいる今年。周辺の電柱の高さを超えるほど伸びた花芽が強風により倒れないか心配されたが、風が吹いてもしなやかに揺れながら耐えている。待望の花が咲いたのが今月に入って。壮子さんは「21年越しに開花したアガベは、まるでシャンデリアのように豪華だった。フルクラエアは葉が華やかだけにより豪華な花を想像していたが、薄い黄色の小花は愛くるしい。ほのかな香りもある。七夕飾りのようにも見える」と笑顔を見せた。彰さんは「80年以上生きてきて初めて見る花」と感慨深げに語った。
毎日の観察を楽しみにしているという前島さん夫妻。「鉢植え、土植えと与えられた環境に合わせるように植物は育つ。伸び伸びと育ってくれたら」。まるで家族のような愛おしさを込めた。
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