徳之島で凱旋コンサート サックス奏者・幸多美裕さん 鹿児島市春の新人賞受賞記念
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フランスで活動するサックス奏者で、子ども時代を鹿児島県の徳之島で過ごした幸多美裕さん(36)と仲間たちのコンサート「つながる音、いのちのかたち-Naissance-誕生」は21日、徳之島町生涯学習センターであった。サックスとピアノ、ダンスも交えたステージが会場を包み、約200人の聴衆を魅了した。幸多さんは小学4年から高校2年まで徳之島で過ごし、昭和音楽大学卒業後に渡仏。現在はフランスの音楽院でサックス講師として教育、演奏活動を行っている。
コンサートは、文化芸術の人材発掘、活動向上を目的とした「第51回鹿児島市春の新人賞」の受賞記念で開催。トリオとして共に活動する堀川香奈子さん(ピアノ)、袴田美帆さん(サックス)、とダンサーのmiyoさんの4人で、「命」「つながり」「自己受容」をテーマにステージをつくり上げた。
公演ではクラシックや民謡などアンコールも含めて8曲を演奏。「プロヴァンスの風景」は幸多さんが徳之島高校時代に一人で練習した思い入れのある曲として、5楽章を熱演。詩から生まれたという、アンリ・トマジ作曲の「バラード」では演奏と語り、パントマイムが一体となり、物語の世界に引き込んだ。
幸多さんたちがフランスでも演奏し、現地の人も涙を流すという、徳之島の民謡「ねんねがせ」の合奏に、聴衆がうっとりと聴き入る場面も。最後はワイド節など地元の曲の演奏に、客も歌ったり踊ったりと、指笛や手拍子も飛び交い大盛況で幕を下ろした。
公演を楽しんだ60代女性は「プロのステージは素晴らしかった。幸多さんを子どもの頃から知っており、これからも活躍してほしい」と期待した。
公演後、幸多さんは「クラシック中心の演奏で不安だったが、皆さん感動してくれてとてもうれしかった」と語り、地元の子どもたちに対しては「世界は広い。徳之島という帰る場所があり、安心して挑戦してほしい」とエールを送った。今後については「徳之島を世界に広め、日本とフランスの架け橋になれるよう活動を続けていきたい」と語った。
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