〈鹿屋市女性殺害・詳報〉逮捕前「何でも調べて」淡々と語った容疑男…「やっていない」と否認 元PTA会長、地元に動揺「まさか」
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鹿屋市笠之原町の自宅で7月28日、飲食店経営の女性(49)が殺害された事件で、鹿児島県警捜査本部(本部長・牛垣誠刑事部長)は23日、強盗殺人と住居侵入の疑いで、同市新川町、飲食店経営の男(59)を逮捕した。「(女性と)会ったことは間違いないが、殺していないし盗みもしていない」と容疑を否認している。逮捕容疑は、7月28日未明から早朝の間、女性宅に侵入し、女性の首を圧迫するなどして窒息させて殺害。現金などを奪い、借金の返済を免れた疑い。
捜査本部によると、女性は2023年、容疑者と口論となり、鹿屋署に通報していた。被害申告の意思がなかったため、事件として処理しなかったという。借金や盗んだ現金の金額は「捜査に支障がある」として明らかにしていない。
容疑者は南日本新聞の取材に、被害女性と2、3年前に交際していたと話していた。複数の関係者によると、女性は7月28日未明まで自身の店で勤務。運転代行を使い、途中まで客と相乗りして1人で帰宅した。その後、殺害されたとみられる。
同日午後8時25分ごろ、倒れている女性を家族が見つけ、119番した。翌29日の司法解剖では死因が分からず、血液などの検査で8月24日に窒息死と特定。県警は殺人事件と断定し、捜査本部を設置した。
事件発生から約3カ月間、捜査員延べ約4050人を投入。自宅近くの防犯カメラの映像や関係者への聞き取りなどで特定した。
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鹿屋市の飲食店経営女性が殺害された事件は、発生から3カ月を前に大きく動いた。強盗殺人などの疑いで逮捕された飲食店経営の男(59)は8月下旬の捜査本部設置後も、バーの営業を続けていた。取材にも応じ、「警察には『何でも調べて』と言っている」などと落ち着いた口調で説明した。
捜査本部設置の数日後、南日本新聞の記者が身分を明かした上で店を2度訪問した。男は初め「どこでうちの名前を聞いたの」と驚きつつ、「自分が容疑者という根も葉もないうわさが広まっている」と話した。
被害女性について尋ねると、2、3年前に交際していたと認めた上で、「今年8月ごろに警察から2度事情聴取され、窃盗と住居侵入の事件で調べていると説明された」と明かした。
自宅や店、車を調べられ、指紋の採取、サンダルを押収されたとの内容を淡々と言及。「警察には『何でも調べて良いし、何回来ても構わない。全面的に協力する』と言った」と話し、事件に関わりがないことを強調した。
保険会社を経営していたが、今年3月にバーを開店。最近は被害女性の店には「行っていない」とし、最後に会ったのは遺体発見の数日前、容疑者の店に「女性が氷をもらいに来た」と述べた。
一方、女性の事件当日の足取りに関し「帰宅時に同乗した人がいたらしい」などと言及。借金について「自分との間にはない」と否定し、「(被害女性に)お金をつぎ込む男性が多い」「他の人とは借金があるようだ」などと言葉を濁した。
記者が店に約1時間滞在中、容疑者がカラオケを歌う一幕もあり、動揺したような様子は終始見られなかった。
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逮捕された容疑者(59)は過去にPTA会長を務め、地域の活動に積極的に参加し交友関係も広かった。「まさか」「信じられない」。知人らは一様に驚き、現場周辺の住民は真相解明を願った。
子どもの習い事を通じ容疑者と面識がある同市の女性(43)は「穏やかで優しい人。人がやりたがらない役職なども率先してやってくれて頼りになるイメージ」と逮捕に驚く。
PTA活動を知る同市の50代男性も「みんなのリーダーのような雰囲気だった。そんなことをするとは思えず、知人の間でも衝撃が広がっている」と語った。
殺害現場となった女性宅は、鹿屋市役所から東に約4キロの住宅地。近くで店を営む男性(33)は、警察に防犯カメラの映像を提供。事件後は、不安になり防犯カメラを2個増やした。「容疑者が否認しているから、まだ終わっていない感じもする。不安と安心で五分五分の気持ち」と語った。
一方、被害女性の親族は「逮捕されても彼女は帰ってこない。悲しみよりも怒りが大きい気持ちに変わりはない。なぜ命まで奪われたのか。知りたい」と話した。
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